Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

達成目標の再確認と課題

ハードトレーニングと言っても、ただ漕げば良いと言うことではない。
先ず、本番レースで達成すべき成績、次にそれを達成する為のタイム目標=艇速、効率目標を明確にする必要がある。もう既に各クルーに伝えてあるが、以下、クルー毎に再確認する。

M8+:
エルゴ75kg換算クルー平均は6:35。漕技出力効率の目標は大学エイト最高レベルの110%。大会当日の水温を30℃として、2000m SSにて5:47となる。これをは、決勝進出、並びにメダル獲得のボーダーラインと考える。
さて、目標は定まったが、これまでの日々の練習で、これを達成しうるレベルに達しているだろうか?残念ながら、今の所、全くこのレベルに達していない。
課題は何か? 先ず思い切りよく、キャッチから体を飛ばしてドライブする事が出来ていない。次にフィニッシュハーフでブレードがwash outして、有効レンジが短くなり、出力を出し切れていない。最後に、無駄な上下動の排除や、推進力以外の無駄な筋群を弛緩させるというリラックスのテクニックが未熟。そしてクルーとしてのリズムの共有がまだまだ出来ていない。兎に角、よく声を出すなど一体感を持って目標達成に邁進しよう。勝つ為には、余計なしがらみや雑念を全て断ち切って、全力を艇速向上に注ぎ込む勇気や決断力が必要だ。

M4+:
エルゴ75kg換算クルー平均は6:42。漕技出力効率は、6月の付きフォア三艇時に烈丈夫が達成した効率100%を若干超える102%。大会当日の水温を30℃として、2000m SSにて6:38となる。これを達成すれば、決勝進出が可能と考える。但し、メダル獲得まで届くか否かは相手次第。
このフォアクルーは恵まれている事が一つある。既にこの艇速を達成済みのクォードクルーと一緒に練習できるので、彼らに勝てば、達成が見えるということだ。
さて、現状のレベルはどうかと言うと、二年生2名が入った事もあり、効率は90%程度に止まっている。具体的には有効レンジが短い事、そしてクルーとして動きが合っておらず、一人一人がバラバラに漕いでいる。特に整調のキャッチレンジ不足の問題。SRDへの換装で、シートを出しやすくなると思うので試そう。同じくO翔もSRDに換装してシートレンジを伸ばそう。O翔はフィニッシュハーフでハンドル軌道を下げて早々に押し切ることを諦めてしまっている。意識を切り替えてフィニッシュまで脚、腰、腕で強く押しきろう。Y岡は視線の安定と、ブレードリリース後のハンズ、ボディー、スライドの動きを前の2人と良く合わせること。O内も長い有効レンジで一拍でキャッチからフィニッシュまでドライブしたい。先ずは漕手全員で艇の動きをよく感じ取り、一体感のある漕ぎ、リズムを醸成しよう。

M4X:
エルゴ75kg換算クルー平均は6:48。漕技出力効率目標は100%。大会当日の水温を30℃として、2000m SSにて6:24となる。これを達成すれば、順位決定進出が可能と考える。
現状の効率は90%弱。もっと高レートを出せるようにするのと、ダイナミックにドライブし、艇速改善に取り組もう。

M2+:
エルゴ75kg換算クルー平均は6:44。漕技出力効率目標は95%。大会当日の水温を30℃として、2000m SSにて7:38となる。これを達成すれば、メダル獲得圏内に入る。
現状の効率は90%弱。もっとレートを上げる事が出来れば、艇速が上がるだろう。
参加クルー数の少ないマイナーな種目ということもあり、2人の漕ぎの矯正やユニフォーミティーの改善が捗れば、優勝も夢では無い。練習パートナーのK下に勝てれば優勝ラインに手が届く。
課題はT村のフィニッッシュハーフでの押し切りの改善。そしてK川のキャッチレンジ拡大が必須。
バランスが不安定であることも問題なので、2人ともストレッチャーをSRDに換装し、バランス改善やシートレンジ改善を図ろう。もともと月影の艇重は下限重量を切っているので重量上の問題にはならない。

M1X
エルゴ75kg換算は6:47。漕技出力効率目標は100%。大会当日の水温を30℃として、2000m SSにて7:32となる。インカレシングルのレベルは高いので、このタイムでは行けても順位決定までだろう。昨年のエルゴ75kg換算値は6:41程度だったので、8月に入ったら集中してトレーニングし、元の体力に戻そう。そうすれば、7:30を切るレベルに手が届く。そうそう、漕ぎやすかったというFluidesign艇の借艇お願いしよう。