Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午前: エイト艇、Sykes:無限とFilippi:天寵の比較勉強会

先々の天寵への乗り換えの可能性も含めて、両艇を横並びに置いて、船型、構造、剛性などに関して、比較観察を行った。おやじの本来の目的は、天寵に採用されたF社の新構造(改悪)へのクレームする為の写真撮影。しかし、折角の機会であり、船型や構造など、ジュニア選手へのレクチャーも兼ねた比較観察会とした。以下、両艇を比較した際に撮影した写真とおやじの一口メモ:
 フィリッピ新艇”天寵”とサイクス艇”無限”の船型・構造比較(勉強会)
 手前:Sykes-M40G、奥:Filippi-F42 M40GのBowカンバスは濡れ面積最少を狙い太く短い。一方、F42は造波抵抗最少を狙い、細く長い。
 手前:Sykes-M40G、奥:Filippi-F42 M40GのSternカンバスは船尾造波抵抗最少を狙い、細く長い。F42は、濡れ面積最少を狙い、深く短い。両艇の設計思想が全く異なることが一目瞭然。
 F42のストレッチャースペース。両サイドのデッキは単板(ウェッジを一体成型するために単板になった模様。何となく試作品的?F社では偶にこういう問題があると聞いた。)
 同上、デッキの裏側。両サイドのデッキは単板なので、手で押すだけでベコベコ変形してしまう弱さ。

 M40Gのストレッチャースペース。デッキは現在主流の発泡樹脂のサイドイッチFRP構造でガッチリ硬く出来ている。
  F42のデッキはレールウェッジ一体成型。この構造ではレールワークスルーを6.5cm以上出すとレールが出来にタッチして互いに干渉してしまう(曲げ合う)。
 F42の一体成型デッキの裏側。曲げに弱い単板を補強する部材が入っている。 F42のシート。レールのゲージ(コロの左右間隔)は300mm。エイト艇の一般ゲージは280mm。ゲージを広げた結果、上記の問題が発生した模様。
 M40Gのデッキと外付けウェッジ。ワークスルーを大きく出せる。
 F42のウィングリガー取付基部。軽め穴が大きすぎて構造が弱くなっている様な気がする。(この取付フランジ部をもっと小さくすれば軽め穴など不要になる様に思われる)
 バックステーの取付基部。ステーの角度が任意に変わっても追随できるように基部のフランジ部が半球型になっている。しかしそこまでしなくても良いし、強度的に弱くなっている様に思われる。

エイト艇比較後に、スキニ―オールの長さ調整を実施。元々OB用に購入したオールなので長さが367〜372cmと一般的なオールより3cm短い。ジュニアエイトが京大戦時に使っていたものより2cm短いので、少し無理して5mmほど伸ばしてみた。
 スキニ―オールのMicrofiber Suedeをテニスグリップ用皮で補修(1ヶ月でボロボロに)
 スキニ―のアウターグリップはスカルグリップと同じ規格。