Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

W1X:

全日本の最終日はW1Xのレースから始まる。このレースの出漕者は福本、若井、鈴木(一橋大)、赤尾の4名。福本は先のログにも書いたが、Head of the ARAでの生タイムガチンコライバルであること、並びに、同じ三菱グループ企業に勤務しているという仲間意識もあり、おやじの一押しの選手である。当然ながら、このレースでは福本の応援で伴走した。W.Up中の福本をジックリ観察。やはり非常に上手い。

ストレッチャーを見ると、SRDが装着されていた。ローイング中のシューズの動きを観察すると、足首の柔らかい福本でもフォワード終盤に踵がほんの少し上がるのが見えた。この程度ならノーマルストレッチャーでも余り差がないような気もするが。。。まあ、本人はSRDが気に入っているし女子軽量級漕手用の艇(Empacher)であり、SRDを装着して1kg重くなっても14kgにするためにDeadweightを載せる必要ありとのこと。(S社のK原氏の情報) だったら重量増のハンデはないか。
さて、レーススタート。
スタートスパート後も福本がハイレートで加速し、250m通過時には早くも1Lリード。500m通過時に2位若井と3秒差。素晴らしい漕ぎだ。 2Qもドンドンリードを広げて1000m通過時に2位若井に5秒差。伴走する福本ファンのおやじも「福本、いいぞ!ドンドン引き離そう!」と大声で声援を送った。 3Qも後続との差をドンドン広げる福本。そろそろおやじの視界から2位以下が消えて行きつつある。国内では他の選手と比べると福本はランクが一つ上だ。1500m通過時に7秒差。明治安田生命の岩畔監督から、「福本、タイム狙おう!」と檄が飛ぶ。ただ中盤までハイレートでガンガン押し捲ったこともあり、流石にラストスパートは上がりきらず。 それでも2位とは8秒も差を付けてゴールイン!見事な圧勝での初優勝、おめでとう! 

現時点、国内で福本に勝てる女子スカラーはいないと思われる。 でも本当の戦いはこれから。先ずは来年4月のアジア地区五輪予選で五輪出場資格(LW2Xで3位以内)を取り、そしてロンドン五輪本戦で、入賞を果たすこと。更に頑張って欲しい。