このクルーは、レース中盤から2位以下に大きく水を開けて圧勝したので、ビデオの中にその映像がタップリ入っていて良く観察することが出来た。以下気づいた点を箇条書きすると。
- 漕ぎのリズムが1982年東大とよく似ている。即ち、素早いハンズアウェー・リカバリー+減速フォワード+正確なキャッチからの力強いドライブ。
- 力強い水中のドライブとリラックスしたフォワードのコントラスト。(圧倒的にリードしていたから出来たのかも知れぬが。。。)
- スカルなのでハンドルクロスオーバーがあるが、両手は上下の高低差だけをもってクロスオーバーさせている。高低差は拳1個以上ある。即ち、グリップエンドで7〜8cm程度差を付けている。そしてこれはクロスオーバー時だけでなく、キャッチからフィニッシュ、そしてフォワードに至るまでストロークサイクルの中で常時この高低差が維持されたまま漕いでいる。
- クラッチの左右差を十分に付けていないためか、上記のハンドルの左右高低差を付けた結果、艇は常時S-sideに傾いたままとなっている。
- 艇が傾いているためと思われるが、圧倒的な強さを誇るクルーにも関わらず、酷く蛇行しながら漕いでいる。
思うにこのクルー、左右のワークハイト差をもっと大きくし、艇が傾かない様にすれば蛇行が無くなり、もっと速くなると思うのだが。。。