Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

新人のサイド分けは長期的視野に立ち慎重に:

最近、大学ボート部を見て気になるのがバウサイド整調のクルーをよく見かける事。Sweepオールに関しては初級者から始める大学ボートにおいては、エイトの整調はあくまでストロークサイドであることを基本とすべきである。(高校でボートを経験した選手もSweepについては初心者)
通常、人間は右利きが多いので、最初の内は利き手でアウトサイドを漕ぐバウサイドの方が漕ぎやすく、逆に左手でアウトサイドを漕ぐストロークサイドは上手くブレードをコントロールできず漕ぎに難い。しかしながら、素質のある選手がストロークサイドで1,2年確り取り組めば左手でアウトサイドを上手くコントロールできる様になり(鍛えれば、利き手以外(左手)の方が馬鹿力が出やすい様だ)、持ち前の利き手でインサイドをフェザーをコントロール出来るストロークサイドの方がブレードワークが上手くなる様だ。(でも大学エイトでは、そこまで至らないケースが多い)異論もあるかと思うが、ストロークサイドというのは長い経験則からこうなっているのだと言うのがおやじの自論だ。
従い、コーチは新人の素養を良く見て、将来整調を漕げる様な素質のある選手はストロークサイドを漕がせるべきだと思う。そして上から順にS1, B1, S2, B2,,,という様にサイド分けをしてゆけば、将来、漕力的にバランスの取れたクルーが出来上がる筈だ。(まあ、途中で故障して戦線離脱したり、止めたり、上手くゆかない要素も多々あるが。。。)この辺りを長期的な視野に立ちサイド分けをする訳だが、何も考えずにサイド分けした結果がバウサイド整調が沢山出てくる原因ではなかろうか?大学ボート部のコーチ諸氏は、この辺りを良く考えて欲しい。
尚、本件は初級者からSweep選手を育成する大学ボート部についてのサイド振り分けを述べているものであり、既に漕暦を積んだ選手をピップアップしてクルーを組む様なチームにおいては当てはまらない。ナショナルクルーなど、ピックアップクルーに於いてはサイドに拠らず、整調として最も素養のある選手を整調に据えれば良いと思う。
以上