Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

2006-05-16から1日間の記事一覧

新人のサイド分けは長期的視野に立ち慎重に:

最近、大学ボート部を見て気になるのがバウサイド整調のクルーをよく見かける事。Sweepオールに関しては初級者から始める大学ボートにおいては、エイトの整調はあくまでストロークサイドであることを基本とすべきである。(高校でボートを経験した選手もSwee…

大学ボート、対校エイトのシート配置:

上記は優秀な選手が沢山いるクラブでのシート毎の役割分担である。大学ボート部に於いても、将来そうなる様に、入部したての新人時代から、ストロークサイドには将来整調を漕げる様な体力・気力・運動能力に秀でた漕手を発掘し、育ててゆく事が肝要である。…

バウ - バランスとキャッチの達人

バウは2番と共にボートのバランスを安定させる役割を担っている。上手い漕手がバウペアに乗ると、ボートが安定するということだ。バウは一番舳先寄りであり、キャッチ時にピッチング動揺の影響が大きい。従い、バウは素早く、且つ正確なキャッチ技術が要求さ…

2番 - 整調の控え役

2番には整調の控え役となる優秀な漕手が乗ることが多い。(確かに望ましいことだが、これは選手層の厚いOxford/Cambridgeの対校エイトの話で、日本の大学エイトではそうもいかないだろう)バウと共にボートの舳先寄りに乗り、ピッチング動揺が最も激しく、キ…

3番 - 比較的責任の軽いポジション

4番同様、体力はあるが漕暦が浅い比較的未熟な漕手が置かれるシートが3番である。3番に技術的に未熟な漕手が乗ることで、クルー全体のリズムに悪影響を及ぼさない訳ではない。しかし、バウに乗る程上手くはないという漕手が3番に乗ることになる。多少下手な…

4番 - もう一人のエンジン:

もう一人のエンジン役が4番である。真ん中でピッチングの影響も受けず非常に漕ぎやすい場所なので、一般的には力のある将来有望な若手漕手が乗るケースが多い。一方、4番は整調から遠く離れた3名の漕手が後ろにいるので、彼らに整調のリズムを伝えるバウフォ…

5番 - 真ん中に乗ったエンジン:

5番の役割はボートの中央に乗り、エンジン役として持てるパワーを出し切ることである。

6番 - 最もレンジの長い漕手:

エイトのミドルフォアは、クルーの中で最も力がある大きな漕手が乗るエンジンルームだ。パワーのある4人の中で、6番はその先頭で漕ぐリーダー役である。整調ペアの刻むリズムを後ろのクルーに正確に伝える役割も担っている。6番にはクルーの中で最もレンジの長…

7番 - 整調の副官:

整調のリズムをバウサイドに伝える役割が7番である。7番はバウサイドの整調役として前を漕ぐ整調の動きにピタリと合わせる必要がある。もし7番が整調の動きに合わせず異なる動きをすれば、そのクルーは誰一人として動きを合わせることは出来ない。7番はエイト…

整調 - 頭脳を持ったタフなローイングマシン:

毎日の苦しい練習を半年以上継続してきたクルーでも、厳しいレースでは、#1Qをトップスピードで通過し、艇速を維持したまま#2Qに入れば、心肺系が苦しくなり、乳酸が溜まった太ももに燃えるような痛みを感じる。これがエイトのレースだ。2000mレースのタイムは…

コックス - 舵取り、兼、指揮者:

川で乗艇するチームでは、コックスは重要な役割を担っている。川には流れやカーブがあるので直線コースで乗艇する場合より、その舵取りは難しい。コックスは川の中で安全な位置を確保し、モーターボートや他艇との衝突を避けなければならない。この難しい操…

エイトの全般論:

優秀なエイトクルーはユニフォーミティーの取れた一つのユニットとして動いている。8名の漕手が一体となってシンクロして動かないと、バランスを失い、直ぐに艇速が落ちるのがエイトだ。クルーの中に特別有名な選手がいる場合もあるが、野球やサッカーの様な…

エイトのシートと役割分担

エイトのシート別役割分担については、英BBC SportサイトにThe Boat Raceを想定した解説How the eight work By Martin Gough が掲載されている。これをベースにおやじの考えも交えてエイトのシート毎役割分担について纏めてみた。