Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レース本番:

ステッキに付けると、やはり相当な逆流。H大OBの方は隅田川は始めてなのか、なかなかステッキに着けられない。何度かやり直して何とか両クルーが揃う。逆流の中でブレードスクウェアにするとブレードがバック面から押されて不安定になるので、ブレードをフェザーしたままでAttentionすることをクルーに伝えた。(以前、強い順風の中での静止スタートで実施した要領)さてスタート。
いきなり審判艇から「H大!H大!」の連呼が始まる。5本位漕いだところでCOXが「ひるむな!」と喚いた。何の事かなと横をチラリと見ると、B-sideがH大クルーとチャンバラ状態になっていた。レーン侵害しているのはH大なのでCOXの指示に従い、猛然とスパートに入る。H大の方は一瞬漕ぎ止めている姿が見えた。我がクルー後ろの方から「チャンス!」と叫ぶ声が聞こえる。コンスタントの入り際は一気に落とさず高めのレートを維持して艇差を広げようと頑張った。この一連の経緯で東武線鉄橋を通過するまでに1艇身強の艇差を確保し、水が空いた。
その後、コンスタントに落とすと、H大がジワジワと艇差を詰めて逆カンバス迄詰めようとしてくる。若い力でなかなかやるなと思いつつ、無理をせずリズムをキープしながわ言問橋を通過し、ハーフに至る。この辺りでH大の猛追も収まり1艇身差で膠着状態に入る。(おやじの教え子K君が撮影してくれたレース中盤の映像はこちら:http://numatou-boat.web.infoseek.co.jp/2006WK-toushou.wmv)後方から早慶応援団のブラスバンドの音が近づき、ラスト200mと認識したところでCOXに1枚上げを要求。本部前でもあり、往年の名選手たる雄姿を見せんとラストスパート体勢に入った。(全日本エイト4連覇時のメンバーが4名乗っている)この辺りで1艇身の差がスルスルと開き始め、最後は2艇身差でゴールした。COXがゴールラインを見誤り、イージーオールしてのゴールインで1、2秒経ってからゴールインのピストルが鳴った。
H大が遅れてゴールしたところ、何故か審判艇が赤旗を揚げた。内心「折角勝ったのにレース不成立は止めてよ!」と思いながら判定を聞く。審判から「H大がスタート直後にレーン侵害したが、そのままT大が1着でゴールしたのでT大の勝ちとする」との判定。当然だろうと思いながら、桜橋の観衆に向かってガッツポーズ。