Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

C)オールの長さ比(梃子比):

オールの全長を固定したときに、インボードとアウトボードの長さの比pを下の式で定義する。
p=Lin / (Lin + Lout) 但し、Lin:インボード、Lout:アウトボード
pをOriginalに対して±3%変化させて、シミュレーションした結果を上図に示す。今回のシミュレーション速度4グループの何れの速度粋においても、pを小さくする、即ち、インボードを短くして梃子比を重くすると、艇速、効率共に改善する結果が得られた。Group Dの結果を見ると、艇速で3.08%の改善となっている。これを500mペースに換算すると、4.16秒であり、非常に大きな変化である。一方、スカルのインボードをOriginalで89cmと仮定すると、3%短くすると、86.3cmとなる。幾ら効率が良くなるからといって、これだけインボードを短くすると、水中が相当重くなって、レートがキープできなくなると、おやじは考える。レートをキープし、且つ、引ききれる限り、梃子比は重くした方が艇速も効率も良くなるということを念頭に置き、自らのクルーに最適な梃子比を模索する必要があると、おやじは考える。これは、自転車で自分に最適なギアを選択するのと同じことである。