Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ドライブ終盤:

脚・腰・腕の中で最も筋力的に弱いのが腕であるため、腕によるハンドルの引き切り(Pull)は脚とボディースウィングによるドライブの終る終盤で始まる。但し、ボディースウィングからPullへの連携はスムーズに引き継がれるべきであり、常にブレードに体重を載せるイメージを持ち続ける必要がある。尚、このPull工程でブレード1枚の深さをキープ出来るかどうかが、ドライブ終盤からフォワード中の艇速、及びクルーのリズムの良否を決めるものであり、平均レベルの漕手と一流漕手の差が如実に表れる部分と言って良い。Pullで確り水中をブレード一枚で押し切るためには、(A)フィニッシュの上体体勢を維持するための腰周りの体幹筋力(腹筋、背筋、大臀筋)、(B)しっかりとブレードに体重を載せながらハンドルを引ききるだけの肩甲骨周りの僧坊筋大円筋、(C)フィニッシュまで責任を持って艇を進めるぞという漕手としての本能・執着心、の3つを備えていないと実現出来ない。