Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

1X乗艇練習管理指標とその実践

oyajisculler2008-02-05

昨日のログで、エルゴ記録をベースにした乗艇タイムの試算例を纏めた。今日は、昨日の計算結果をベースに、普段の乗艇練習での艇速管理指標を設定してみた。
昨日の算出したタイムは、エルゴ2000m一発トライアル記録に基づいた、実際の乗艇で出し得る最高タイムを計算したもの。当然ながら、その様なベストコンディションでのピークの艇速を普段の乗艇練習で毎回だせる筈もない。また、普段の乗艇練習では他の艇の曳き波や風の影響などもあるので、ある程度艇速(負荷レベル)を下げた実際上の練習管理指標とする必要がある。前述のベストの艇速出す際の出力負荷レベルを100%とした時に、普段の乗艇練習でキープすべき負荷レベルを考えてみた。例えばエルゴを例に取ると、今年1月のエルゴ大会本番1週間前に2000mを試漕したが、まあそれなりに頑張って漕いだ。その時の記録は6'55"5で、本番での記録6'49"1に対し、速力比で98.5%。ボートの場合、速力比の3乗と出力が比例するので、試漕時の出力は本番時の95.5%であったことになる。まあ試漕時もそれなりに頑張ったので、95%付加レベルを日頃の乗艇練習の管理指標(最低ライン)とするのは厳しすぎる気がする。そこで、日頃の乗艇練習での管理指標は付加レベルで90%に設定することにした。また、水温が冬場と夏場で20度近く変動する。以前、水温と艇速の関係について纏めたが、水温5度の変化に対して艇速が1%変化するので、この関係も織り込んで年間を通じて使える管理指標の表を作成してみた。下表がその管理指標。

設定した管理指標に基づき18km漕実施:

作成した管理指標を使って、夜間乗艇で早速18km漕を実施してみた。18km漕でキープすべき平均ペースは、冬場である現在の水温7度の欄より、2'19"3/500mとなる。今日の戸田は北北西の風が2〜3m程度吹いていた。まあベストコンディションとは言えないが、まあまあのコンディション。艇速をキープするため、先週より少しレートを上げてSR22〜23で漕いだ。出だしは良かったが途中でダレて艇速が落ちかけたが、早めに給水して艇速が落ちない様に配慮し、確り漕いだ。順風時と逆風時で艇速に差が出るが、往復の平均では概ね2'20"を少し切ったところ。やはり管理指標があった方が練習の励みになる。艇速をキープする為に上体の無駄な処に力まない様にリラックスすると共に、できるだけスムーズに動く様に心がけが、今日はまずまずの漕ぎが出来たと思う。

本日の18km漕データ:

  • 天候:晴れ、気温5℃程度 北北西の風2〜3m。
  • 2000mコース*4周+半周 (折返し9回。途中の2回給水)
  • 巡航距離:18000m - ロス20m*9回 = 17820m
  • 総本数1948本:ネット本数=1948−折り返しロス3本*9回=1921本
  • DPS: 17820m/1921本 = 9.28m/本
  • 計測タイム1時間26分26秒: 巡航ネットタイム=1時間26分29秒−折り返しロス20秒*9回(3'00")−給水10"*2= 83分06秒
  • 平均SR:1921本 / 83分06秒 = 23.12
  • 平均艇速:83分06秒 / 17820m *500m = 2'19"9/500m(概ね管理指標キープ)
  • 18kmネットタイム:2'19"9/500m * 18000m = 83分56秒
  • SpeedCoach Cal値:0.980(今日は100m程度距離が長めに表示された。日曜に雪が降った影響でポンドの水が浄化され、粘性抵抗が減ったのだろうか?)

以上