Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

POTOMACクルー:

POTOMACクルーの漕手年齢は、整調のおやじから順に、45、45、2526、52、25、25、47、27で平均年齢が36.45歳。(52歳の最長老は、若手漕手の父親より年上とのこと)これまでは、対校戦の年代別OBレースやマスターズレースに参加する為に、40歳以上の漕手で構成された中年クルーで漕いでいた。今回は、20代の若手を4名入れて、老若混成でLBRC最強エイトを組むことにした。狙いは下記の2点。

  1. 中年と若手との交流。最近のT大若手OB漕手の、漕技未熟な点について、おやじが直接技術指南することで、LBRC漕手の底上げを図りたい。
  2. 兎に角、2000mで7分を切る。出来れば一気に6分40秒台を狙いたい。

COXはもうすぐ40歳の大台に入るI氏。尚、I氏は本日、所用で参加出来なかったので、T大2年生COXのT君に舵を引いて貰った。T君有難う。

出艇前にエルゴでバック台:

今回、初めて一緒に漕ぐ中年と若手の組合せであり、出艇前にエルゴをバック台がわりにして、FWDの仕方や水中のストロークポイントをForceカーブでチェックした。初回にしては、概ね合っていたと思う。若干名の若手が、下記の点について、改善が必要であり、この点について簡単な指導を行った。

  1. Forceカーブの立ち上がりが遅れ、且つ、Forceカーブのピークフィニッシュ側にずれている者が1名。(FWD終盤にgather on the stretcherが不十分な為に、ピークが遅れると思われる)エイトはキャッチから効かせないと水中が蹴り遅れになるので、素早く、カーブを立上げると同時に、ピークをストローク前半側にする必要がある。
  2. フィニッシュ引き切りの後、ハンズアウェーが遅れたり、腕が曲がったままFWDする者がいた。引き切りからハンズアウェー迄を1モーションで素早く行う様に指導。

乗艇練習:

いつもの通り、秋が瀬往復。リギング作業で出艇が14時45分頃となり、夕暮れ時の出艇となった。(夕暮れ時の乗艇も趣があって良い)冬場の夕方のためか、モーターボートもおらず、風も穏やかでベストコンディションの中、気持ち良くこぐ事ができた。メニューや情況は以下の通り。

  1. キャッチ角50度、フィニッシュ角30度の振り角でガンネルにマーキングした所、特にフィニッシュで丁度30度が取れるかどうかをチェックした。PTH=35cm+(身長-180cm)/2で仮設定したストレッチャー位置で各漕手ともにOKだった。おやじはフィニッシュで確り引ききった時に丁度30度だった。キャッチの方はクルーの中で一番背の低いおやじ(174cm)でも、50度は楽に確保できた。ライトパドル等、低レートでは、おやじでも52〜53度程度取れるので、身長180cm程度の漕手なら、キャッチ角55度は容易に取れると思う。まあLBRCエイトの場合は、50度+30度の振り角が丁度良いと思う。
  2. 往路はライトパドル2分(SR20〜21)+ライトワーク2分のインターバルで秋が瀬へ。ライトパドルに入った瞬間、オオ!と気分が良かった。水中の加速感があり、フィニッシュで突き放して泡が2枚ほど空いていた。(40代のクルーでは1.5枚位しか空かない。)20代が4名入ったことで水中が強くなった模様。ヨシヨシ!おやじから見ると、若干ひ弱そうに見える若手諸君だが、そこは若さで水中を確り押してくれた。水中が確りしているので、バランスの方もいつもより安定していた。中年組4名は、久々のエイトのスピードを味わい、大満足。
  3. 秋が瀬で折り返して、復路はパドル練習。LPは良かったのだが、パドルではレートがズルズル落ちてゆく感があり、やや不本意。まあ初回だから、こんなもんか?後ろの若手がレートをキープする点について、やや無頓着な様な気がする。レートは後ろの漕手も含めて、全員で責任を持ってキープする必要あり。その後、静止スタート練習とパドル20本(SR32)を2セット。
  4. 本日のメインイベントである2000mシミュレーションの7分漕を実施。静止から入り、コンスタントSR30キープで、ラスト1分は20秒毎に2枚上げ、というメニュー。スタートのハイピッチ10本はSR40まで上がり、コンスタントはSR36から自然に徐々に落として、SR32位で落ち着く、1分半を経過したところで30.5程度で安定。途中で若干30を切る場面があったが、都度レートを戻し、概ね30以上をキープ出来た。ラストはキッチリ2枚ずつ上げて、スパートはSR36以上まで上げた。中盤で水中が落ちてFWDが少し忙しいリズムになった一面もあるが、今回は初回であり、まずまずの出来と認識。

T大現役COXへのアドバイス:

今回はT君が舵を引いてくれて、予定通り初回の乗艇をすることが出来た。有難う。お礼ではないが、最近のT大COXの実情を見て、改善すべき点をT君に幾つかアドバイスした。

  1. ストローク中のコールが、フィニッシュ側に遅れることがあり、LPからノーワークに落とすときに1本遅れてしまうことがあった。キャッチでブレードが入った瞬間に大きな声でコールをスタートし、フィニッシュに合わせてコールを終了するのが基本。
  2. 途中で良い感じで艇が進むと、T君が「いいね、いいね」と軽いコールをすることがあった。気持ちは分からないでもないが、COXは指揮者であり、もっと威厳をもって漕手に指示を出す必要あり。「いいね!」ではなく、「ヨシ!いいぞ!」とか「いい感じだ!ドンドン行くぞ!」とか、漕手に勢いを与える様なコールをすべきだ。
  3. スピーカー無しでCOXをした経験が無い模様であり、声に力が足りない。漕手が限界くまで疲労した時に、更に頑張らせるのがCOXの仕事である。口先だけのコールではダメで、腹の底から力のある声で漕手を漕がせる必要がある。地声を鍛えると言う意味で、冬場の乗艇でスターンCOXの付きフォアに乗った時は、COX BOX(拡声器)の使用は止め、肉声でやるべきだ。因みに、スターンCOXの付きフォアで、拡声器を使っている事を、昔の名COXが聞いたら腰を抜かすよ。

今日は練習を終えた後、若手も交えて国谷で一杯やった。練習後の酒は格別に旨い。来週の乗艇が今から楽しみである。
以上