Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

早朝練習(コースのトレース)

朝5時45分に起床し、着替えて自艇を置いてあるK大艇庫前の土手へ行く。6時前であり、まだ暗い。川面を見ると電灯を点けたスカラーが既に何人か艇を浮かべて練習している。電灯を良く見ると舳先側が白灯、船尾側が赤灯を点けており、きちんとルール通りにやっている。瀬田川では年に何回か大きな水上衝突事故があると聞いているが、地元のスカラーは自衛手段に怠りが無い様だ。おやじも持参した警告灯を舳先に点けて出艇。(おやじの警告灯は赤灯。本来舳先に点けるのは白灯だがこれしか持っていないので赤灯を付けた。瀬田川の皆さんルール通りでないけど、ご免ネ)
先ずは昨日までに調べた川のコース取りに従い、実際にレースコースをトレースした。早朝はまだ、ブイが入っていなかった。カーブについては距離が膨らまない様に川の中央や岸寄りをショートカットで漕いだ時の船尾方向の目標物を注意深く観察し、概ね頭に入れた。しかし、京滋バイパスの橋桁と唐橋を抜ける時は後方を確認しないと恐い。コースのトレースが目的であり、ゆっくりライトワークで漕いだので、両岸の景色を楽しむことができた。概ね、コース取りを頭にいれて気分良く揚艇。

午前中は1Xレースエントリーとエイト借艇の修理:

早朝練習後に宿で朝食を取り、チェックアウト時刻の9時半まで部屋でユックリする。チェックアウト後、アーブ滋賀の前に立てられたテントでエントリー手続きをし、ゼッケンとナンバープレートを貰う。
その足でK大艇庫に向かい、先ずはK大監督のSさんに挨拶。予め聞いていた艇(20年物の老朽Empacher艇)の故障(アルミ製のレール留め具の腐食割れ)2箇所の確認と、修理の為に艇を外に出して貰うこと、艇修理の助手を1名協力頂くことをお願いした。先ずは故障部位をチェックし、必要な材料と工具を確認し、モノがK大にあるかどうかをチェックした。

  1. 厚さ2mm程度、幅30mm程度のアルミ板(短冊が無ければ四角いアルミ板から切り出す)
  2. カナノコ(K大に無かったので、新規購入)
  3. 電動ドリル
  4. ドリルの刃(K大手持ちは不揃いだったので、1セットを新規購入)
  5. ドリル穴あけ時の裏当て用の角材
  6. ネジ・ナットはK大手持ちの在庫で賄う

無いものが幾つかあったので、助手のK君(K大四回生)にお願いしてDIYセンターに買出しに行って貰う。材料、道具が揃ったところで作業開始。

  1. カナノコを使って、アルミ板から金具の代用とするアルミ片を切り出す。
  2. アルミ片に穴あけ位置をマーキングし、穴あけ。
  3. 皿ネジの頭が飛び出ぬ様に大きいドリル刃を使い、穴を皿加工。
  4. 金具を仮付けして、レール固定用の穴をチェック・マーキングして穴あけ。
  5. 以上で完成した金具をネジで所定の位置に取り付け、レールを取り付けて作業完了。

時計を見ると11時前に始めた作業がそろそろ12時になろうとしていた。14時過ぎに自分のレースがあるので、K君に頼んでコンビニで昼飯を買出しに行って貰う。午前中の作業は以上の通り、充実したスケジュールだった。下の写真は作業完了後のおやじとK君の記念写真。

HoS 1Xレース:

エントリーNo.230のおやじは40代1Xに出漕。40代のエントリーは4名。出漕者名簿で確認したところ、強敵は一昨年優勝、昨年2位の瀬田漕艇クラブのY氏。毎年マシンローイング大会の40代で1位(軽量級で6'45")を取っているツワモノである。おやじのエルゴの現状実力は7'10"程度か?但し、体重80kg。ということでエルゴの力では完全に負けているが、実際の乗艇のスピードでは負けたくない。10月29日のログに記載したがおやじの計算によると、おやじの現状実力は達成確実なところで35'50", 希望的感触で34'50"であり、彼の昨年までのHoSレース記録と略同等である。さて、本番レースである。岸蹴り時は気温が低め、少し風が吹いているのでランニングシャツの下に長袖シャツを着ていたが、日が出てポカポカしており、既にレースを終えたスカラーを見ると大汗をかいているので、長袖シャツを脱いでランニングシャツ1枚で漕ぐことにした。ライバルのY氏はNo.232、私の40"後のスタートである。さあ、スタート(ヘッドレースはランニングスタート)予め決めていたSR25でリズム良く漕ぐことに徹する。後方の232番が近づかない様に時折気にしながら漕ぐ。往路は順風順流でスイスイ進んで行く、折り返しまでに30代2名を抜き、もうひとりが折り返しで並ぶ。競漕意識の塊と化したおやじは、折り返し持ちタイム2分を有効に使えば良いものを、折り返しで並んだスカラーが早々に折り返すのを見ると、誘われる様にろくに休憩も取らずに飛び出してしまう。(失敗その1)先ずは3人目を抜こうとドンドン進む内にコース取りを忘れてしまい、カーブで膨らんで、抜こうとするスカラーとチャンバラ寸前になる。自分が膨らんでいるのをここで気付き、針路修正。3人目を抜く。その後は暫く独漕するが、逆風が吹いて結構キツクなってきた。後方の232番を確認しようとするも視界に入って来ない。ひょっとしたらおやじのスピードについて来れないのかと思う。(あー勘違い、失敗その2)実は彼は何度もこのレースに出たHoSの熟練者で折り返しで2分ギリギリまで休んでいたので、ここで艇差がついただけ。前を抜くことに集中しているおやじはこれに気付かなかった。さて、少し安心してしまったおやじはSR25をキープしつつも時折、24.5まで落ちて中だるみが伺える。ここで頑張ろうと踏ん張り直そうと思ったところで、30代より前にスタートしていた中学生スカラーがポロポロと落ちて来て簡単に抜き去る。しかし、運の悪いことに京滋バイパス橋の下で疲れきった中学生が、なんと中央付近で止まっており、おやじの針路を妨害。これで止まるは、針路を大きく反らすは、ハンデーを背負ってしまった。その後は、中学生や30代のスカラーをチラホラ抜き去りながら、コース取りを考えて冷静に漕ぎ、最後の唐橋を過ぎてからはレートを上げてゴールイン。(最後は結構追い込んだ)ライバルのY氏が中々入って来ないのを確認してテッキリ勝てたものと思い込み意気揚揚と上がって来た時の一コマが下の写真。

レースが終って成績を確認すると。。。:

レースが終ると即座に自艇のリガーを外して荷造りし、マイカーへ自艇を積み込んだ。エイトのメンバーと明日のレースに備えてリギング確認の軽い乗艇練習を行った。その後、HoS#1日の表彰式、懇親会会場へ向うと、来賓の日ボ専任コーチのO氏とトップスカラーT氏の公開質疑応答をやっている。こちらはレース結果を知りたいのだが、中々発表されない。痺れを切らして帰ろうとすると、HoS事務局が2Fのラウンジ席でパソコンを見ている。何かなと覗き込むと本日のレース結果が表示されている。おやじの結果を見ると、なんとY氏(35'47")に7秒差で負け(おやじ35'54")ている。「ガックリ!」既に説明した通り、Y氏は折り返しでユックリ2分ギリギリの1'57"休んでいたから、遅れただけのこと。これに対しておやじは1'09"でソソクサと折り返していた。もう少し折り返しで休めばよかったとか、途中で止められたので損したので「7秒差で負けた」と年甲斐も無く悔しかった。しかし、その後、レース結果の一覧表をジックリ見ると、50代で優勝した三洋電機のT氏は、なんと34'50"でおやじは彼に遅れること1分であり、全然、ダメだった訳である。恥ずかしい!来年は34'を切って雪辱を期すつもり。今回のHoSで関心したこと:

  1. 50代で35分を切ったT氏の年齢を超越した実力に脱帽。
  2. 8kmの1Xレースはレース時間も長く、途中、コース取り等、漕ぎや艇速以外に頭を使う部分が多くて結構面白い。
  3. 10月29日のログで予想した、おやじのHoS記録の「達成確実」な記録とピッタリだったのは自分でも驚いた。

今シーズンのおやじの実力自己評価(11/16内容訂正):

今年のHoS#1日は往路順風、復路逆風で風が少し強めであった。風が強いと往復コースでは順風のゲインより、逆風時の抵抗増加ロスの方が大きく影響するので、風が弱いときよりタイムが悪化する傾向にある。これについて毎年HoSに参加して安定したタイムを出しているスカラーのタイムを比較すると、今年の記録は概ね20秒〜30秒程度は昨年より劣っている模様。加えて、途中で止められたり、後ろを振り向いたり、蛇行したロスを加味すると、30秒位は改善出来そうなので、おやじの今年のHoS達成レベルは35'54"-(20"〜30")-30"≒35'ジャスト程度と推定される。これは10月29日ログ記載のBおやじの実力=希望的感触(34'50")に概ね合致している。従って、今シーズンのおやじの1Xの実力は1000m静水無風で3'55"程度といったところになりそうである。(ヨシヨシ!)
11月16日に、風の影響を加味して評価を見直した。見直し前の実力レベルより1ランク好転したので、おやじは胸を撫で下りしている(練習をそれなりにしたのに、A達成確実なレベル(3'58")じゃーアンマリだよね、B希望的感触レベル(3'55")なら、今年は良くやったと納得できる。)いずれにしても来年の目標は更に上を行き、CのH17年度目標の1000m:3'48", HoS:33分50"レベルである。「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」である。
以上