Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

M1X 久光(1年):3位

今大会は、W1X:田畑のコーチングに重きを置いており、M1X:久光(1年)の漕ぎは集中的に見る事が出来ていなかった。
しかし、商大3クルーのレースは、各々時間帯がずれており、今日は久光の漕ぎをW.Upからジックリみる事が出来た。
私が付きっ切りで見ているからか、昨日・一昨日より久光の漕ぎは精度が格段に向上していた。
レース前のW.Upではあるが、コーチングの機会と思い、細かな基本動作に関してもアップ中に指導した。

新人のスカラーなので、戸田コースの2000mレースに出るのは初体験。

500mのラインを通過するタイミングをギリギリまで遅らせ、スタート4分前辺りにジャストインタイムでステッキボードに付けさせようと考えた。
スカルレースの発艇間隔は10分。一組前のレースが500mラインを通過した後、直ぐにスタート地点に向かえば丁度良いと考えた。
しかしながら、レース通過を待つ場所が700m地点辺りとなってしまったこと、また、久光がスカルに不慣れでステッキに付ける際のバックローが非常に未熟で超鈍足だったため、ステッキボードに付けたのは2分10秒前というギリギリになってしまった。
ということでヒヤヒヤしたが、何とか無事スタートラインにつけることが出来た。

今回の予選は5杯レース。法大と日大の選手は高校経験者で実力があるので、久光に与えたターゲットは、東北大Bと成城大Cに勝つこと。

さて、スタート。
法大、日大の選手はスッと前に出た。それと成城大Cがスタートで飛ばし、マイペースの久光は大きく遅れて4番手。東北大Bは、スタートが苦手な様で大きく遅れた。
久光は、レートが低いながらも、りらっくすして1本1本スムーズに艇を進めていた。練習では水中が弱くマッタリした漕ぎだったが、今日の本番はこれまでで最も良い漕ぎが出来ていた。
500m通過時には成城大Cに1艇身以上の差を付けられていたが、2Q以降、徐々にその差を詰めて行き、3Qで抜き去る事が出来た。
しかし、相手も抜かれた後に粘り、4Qに入ると、艇差を詰められ、一時は2シート差まで迫られた。しかし、久光は渾身のラストスパートで突き放し、2/3艇身差で3着でゴールイン。
久光は、殆どイーブンペースで2000mを漕ぎ通し、タイムは8'46"と、今日の目標としていた8'44"にあと少しのところだった。
本番のレースで、丁度良い対戦相手に恵まれたことが大きいが、本番で力を十分に発揮できる選手であることが確認できた。
因みに、茨戸で2000mTTを行った時には、9分台後半だったとのことで、今回の新人戦レースでタイムを1分も短縮したことになり、大躍進!

<写真>
 9時43分。久光岸蹴り前
 久光岸蹴り
 W.Up中の久光。今日は良い漕ぎが出来ていた。
 10時43分。3位でゴール後、艇軽量へ。
 計量へ入る久光。
 久光の予選記録。
 久光(8'46")はM1X予選:全74区ルー中の68位。