松垣のレースは15時30分過ぎ。
レース発艇の90分前からリギング。
予選は松垣と私の2名でリギング作業を行った。
東大艇庫でリギング練習したイメージだと、予め決めた手順で行えば、30分程度でリギング作業を完了出来ると考えていた。
しかし、事前の練習環境と異なる点が以下の通りあり、初日はリギング作業に50分程度掛ってしまった。
- 下は砂利を敷いた地面であり、排水を考慮して若干の傾斜があった。=船体を水平に置くために少々工夫を要した。
- 艇が狭い間隔で置かれており、スカルの場合、隣の艇のクラッチとこちらの艇のクラッチの間隔が60cm程度しかなく、クラッチ周りの作業を同時に行うと非常に狭くやりにくかった。
- 選手(松垣)は、初めての配艇・リギング作業であり、緊張していつも通りの作業が出来ない。
上記の様な環境であったため、以下の様な不具合が発生。
これを修正し直すのに15分程余計に掛った。
- 松垣は緊張の為か、リガースパンの調整作業をやり忘れた。出艇前に私が気付いてスパン調整をやりなおした。
- クラッチ軸の前後傾が左右で不一致だったため、出艇直前にやりなおした。これは隣の艇との間隔が狭すぎて、鉛直チェックの見通しが十分に出来なかったため。
- 二人で行ったため、艇の押さえ役などが不足し、一つ一つの作業に手間が掛り、精度良くリギング出来なかった。このため、初日はS-sideがやや切れ込み気味のまま漕いだ。
以上がリギング作業の問題。
次は予選レース。
松垣はインカレに向けて2000mレースの練習のみ行っており、1000mレース向けのスプリント練習は殆どやっていなかった。
しかし、国体は1000mレース。2000mレースとは全く別の種目。レートも35以上のハイレートで漕ぎとおす必要あるが、松垣は2000mレースのコンスタントをほぼ同じ31.5で500mを通過。
この結果、5杯レースで4着とまったくレースにならなかった。但し、日程が1日圧縮され、敗復が無くなった関係で4位まで予選通過。これで松垣は準決勝へ駒を進めた。
<写真>
予選配艇。リギング作業開始前の松垣使用艇。
配艇所の風景。手前の大きな選手は北海道:K村(日大選手)
リギング作業を終えた艇。
リガー回り
L板はJ2ローイングセンター製を使用。J2製L板の使用率は80〜90%程度と高かった。
松垣の岸けり。
ゴール付近の土手からスタート方向を見る。
予選レース結果。(松垣は4位、3'44")
準決勝組合せ
予選の反省から、翌日は以下の2点をFBすることとした。