Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

再び全日本決勝観戦:

午後はM4+の順位決定戦に東大クルーが出漕しており、これを自転車で伴走しながら観戦した。昨日同様、W.Upからその漕ぎをずっと見ていたが、やはり上体の動きが硬く、十分にリラックス出来ていなかった。レースで同走する他のクルーと見比べると、その動きの硬さが一目瞭然だ。何故、こんなに硬いんだ? 幾つか原因を推察するに:

  1. 冬場のUT漕などで、十分な漕ぎ込み(距離を漕ぐということ)が出来ていない。
  2. 積極的にリラックスしようという努力を日頃から徹底していない。
  3. レースレートでの漕ぎ込みをしていないので、レースレートでの漕ぎに不慣れでリラックス出来ない。
  4. 大きく漕ぐことを日頃取り組んでいないので、漕ぎが小さくなり、余計力みやすい。

まあ、こんなところだろうか?
という事で、リラックスして漕げないというハンデを背負っているので、この順位決定戦も十分に力を出すという事は難しいだろうと予想した。
さて、スタート。波が立つほど西風の順風(3m)が確り吹いていたので、序盤からハイペースのレースとなった。一気に飛び出したのはM大。そこから1L程度遅れてT社、そして更に半艇身ほど遅れてT大。H大はT大とほぼ横並び。(因みにこのH大クルーはH大チームの中で上から数えて4番目のクルーとのこと・・・)
T社を追い上げる様にしてM大に追いつきたいところだが、T社との差は徐々に開いていった。途中で脚けりを入れて追い上げる様な試みもみられたが、結局、リラックスできていないのでイベントを入れてもそのイベントが終わったところで又元の艇速に戻ってしまうような展開。4Qに入り、T社がスパートし、M大に一気に追いついた。こちらも続きたいところだが、そういった勢いはもはやなかった。ラストスパートを決めるには、日頃のトレーニングにおいて、ヘトヘトに疲れた状態で、ラストスパートするというトレーニングをしておかないと本番でそういうことは出来ない。
さて、後のレースは観覧席で観戦した。
記憶に残ったレースは、男女のエイト決勝。やはりエイトレースはボートの華だ。
女子はH政大が優勝したが、脳裏に焼き付いたのは2位になったH大女子エイトの追い込み。素人から始めた国立大学の女子ボート部員が、これほどエイトで頑張れるとは”素直に”驚き、感激した。
もう一つはやはり男子エイト。今年の優勝はN大。そして2位はC大。大学クルーが全日本でOne Two Finish!!! それもN大のタイムは5'41"で見事なコースレコードだ。
N大エイトは昨日の準決勝から見ていたが、幾つか、記憶に残ったことを列記する。

  1. 決して大型クルーでなく、パンフを見ると平均身長は178cm程度の中型クルー。即ち、この程度の並みの体格でもこのタイムが出せるということ。
  2. 準決勝レース後に、延々とSR24程度のライトパドルでクーリングダウンしていた。合計3km程度はやっていた様に見えた。
  3. 力みのない、良くリラックスした漕ぎ。ボディースイングを良く使いエラスチックな動きが印象的だった。

今年のチャンピオン、N大の漕ぎには見習うべき要素が多くあると思う。
以上