Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

バランスは踵で取る:

フォワード中の艇バランスは、“ハンドルを持つ手とストレッチャーに載せた足でバランス”を取る。このことを乗艇中に、おやじからクルーに言い続けた。“足”と言うと足の裏をストレッチャーボードに載せてバランスキープという事が連想される。しかし、フォワード中のシートスライド前半は、なかなか足の裏に体重は載せ難い。そうではなく、上体を前傾させればシートスライド前半でも、“踵”に体重を載せることは容易にできる。このことを漕ぎながら自分自身でも確認した。
そこで、「フォワード中は踵に体重を載せてバランスキープ」とクルーに指示したところ、かなりバランスが改善出来た。おーヨシヨシ!
ポイントとしては、フィニッシュの一連の動作としてハンズアウェー(H/A)を素早く出し、H/Aに引かれる様にして上体を前傾させ、素早くハンドルを膝前まで運ぶ。こうすれば踵に体重を載せる事ができるので、膝前からキャッチ前までは手と踵で容易にバランスが取れるのである。 こういうのも、分かり易く原理を説明して納得頂いてから、実践頂いた方が徹底できるというものと思う。
笹目橋から戸田橋までの間にウェイクボード曳き波でチャプチャプした中を漕いだが、この踵体重を徹底した結果、概ね安定して曳き波の中を漕ぎ通す事が出来た。
今日は、バランスが安定し、ブレードワークなどの漕ぎのパフォーマンスも良かった。良い漕ぎが出来た時の乗艇後は、心地よい疲労感が残る。要するに、良い漕ぎが出来ると安定して漕ぐことが出来るので、力を余すことなく乗艇で出し切る事が出来る。 従い、トレーニング効果が向上し、結果として乗艇後の疲労・ダメージが大きいということである。