Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

メニューは24km LSD漕:

今日のメニューは距離稼ぎの24km LSD漕。流れが穏やかなら秋が瀬まで登り、M字往復をするところだが、今日は流れが速く、水路の狭い笹目橋の下は大きな渦が出来ているので危ないと判断。比較的流れや水面の状態が良い笹目水門で折り返し、鉄塔と水門間(約2.1km)を往復しながら24kmを漕ぐ事にした。
今日の様な濁流の荒川(しかも月曜日の午前。。。)で漕ぐのはおやじだけと思っていたが、カヤックの日本代表選手と思われる若者がおやじと同じタイミングで岸を蹴った。また、笹目水門辺りでシングルスカルとすれ違った。遠巻きだったが、ブレードカラーや艇を見るにパルテ回のChokuさんである事が分かった。一声掛けて練習続行。
マスターズスカラー仲間も漕いでいる事が分かり俄然やる気が出てきた。それまでは濁流の渦にやられて2'45"/500m程度の低速でチンタラ漕いでいたが、ここから水中を確り押し、2'40"/500m, SR16.5程度にペースアップ。
荒川下流は、笹目取水堰で上流と分断されており、潮の干満に応じたゆったりした流れがあるだけで、普段は流れらしい流れを感じる事は殆どない。しかし、今日の様に増水時には濁流となって、渦を伴った流れが発生する。こういう時に1Xの様な小艇で漕ぐと、この渦で、急に針路が変わったり、艇が横に流されてバランスを崩したりする。まあ、こういう酷いコンディションでもベテランスカラーは平気な顔で優雅に漕ぎたいところではある。しかし、おやじはその達人の域にまで達しておらず、大きな渦にハマると艇のバランスが崩れてブレードで水面を擦った。(さすがに渦で横に押されるとバランスは崩れるが)
さて、水門〜鉄塔(高圧線)間の距離は、約2.1km。(2000mTTに丁度良いマイルストーン)今日は流れがあるので往路が流れの分だけ長くなり、復路は流れの分だけ短くなる。SpeedCoachの距離表示でチェックしたところ、往路は3.1km、復路は1.6kmだった。みたところ、流れは1m/s程度あった。艇速(3m/s+α)に対し川の流速が1%以下であれば、往復の平均距離(対水距離)は陸上の2地点間jの距離と殆ど一緒となるが、今日の様に体感できるほど速い流れの場合は、逆流時に漕ぎ上る時間がグンと長くなるので、逆流を受ける時間が長くなる。逆に順流時はあっという間に漕ぎ終えてしまうので、順流を受ける時間が短くなる。その結果、往復合計の距離(4.7km)は、流れの無い時の距離=陸上の2地点間の距離(4.2km)より長くなる。この事は計算で示すと以下の様になる。今日はそれを実感した。
即ち、流速をX(m/s)として:

  1. 乗艇中の平均艇速(Speedcoach表示):約2'40"/500m、=3.125m/s
  2. 往路の距離(Speedcoach計測):3100m、漕艇時間=3100m/3.125m/s = 992秒(16’32”)。 陸上での距離:約2100m、2100m = (3.125m/s – X)*992秒、X=1.008m/s、
  3. 復路の距離(同上):1600m、漕艇時間=1600m/3.125m/s=512秒(8’32”)、 陸上での距離:約2100m、2100m=(3.125m/s + X)*512秒、X=0.977m/s、
  4. 上記より、河の流速は約1.0m/sであったことが分かる。(往路と復路で若干流速に差があるのは、右側航行を順守したため、往路と復路でコースが異なるためと思われる)