Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午後はT大Jrとエイト乗艇:

軽量級選手権に出漕しないJrフォアの選手と、40歳台OBクルーの混成でエイトを組み、乗艇練習を実施した。内容はバック台から始まり、乗艇の方はW.UPや技術練習メニューなど、我々40歳台クルーが普段やっているメニューで実施した。元々はT大伝統の乗艇練習の進め方であり、今の現役諸君も同じ様にやっているべきなのだが、どこかでT大漕艇部の伝統が断絶してしまった様で、今は昔と異なる組み立てになっている様だ。
大きな相違点というか、もう一度原点に戻って欲しいことは以下の点:

  • ブレードワークは、動きの中で行われるものであり、キャッチやフィニッシュで止まった状態で行う技術練習は、実際のローイングとは別物。
  • 技術練習は出来るだけ、実際のローイング運動に近い環境で行う方が良く、この意味でキャッチ練習は艇が走っている状態で行うべき。
  • 静止スタート練習時以外では、ボートを止めるべきではない。

ライトパドル等、両舷で漕ぎ出すと、Jrと言えど学生は体力があり、OBクルーに比べると艇速がグンと走る感じがあった。中年漕手と言えど、艇速が出ると素直に嬉しい。さて話は変わるが、今日の乗艇で驚いたことが2点ある。即ち:

  1. COXの操舵技術が著しく未熟であり、且つ、COXが操舵の基本を殆ど教わっていない。
  2. 静止スタートの最初の5本をフルパワーで強く押していない。

上記のCOXの問題については、昔は当たり前と思っていたことが、今は全く出来ていない状況にあり、かなり大きな問題だ。これについては、一度、OBのベテランCOXに「COX講習会」をやって貰うべきだと思う。驚いたのはラダーロープの持ち方や操作の基本を全く教わっていないという点。蛇行するとまともに漕げないということを、COXや漕手が殆ど理解していなかった。何とも驚き。
静止スタートは、本来艇が止まった状態から如何に速く艇速を立ち上げるかという事が本道。これを2の次にして、如何に静止スタートでミスオールなどの失敗をminimizeするかという、安易な方向に流れてしまっていたということ。だからスタートが遅い訳だ。静止スタートはボートの技術の中でも最も難しい技術の一つ。失敗を恐れず、全て全力で水中を押し捲るように、普段から取り組み、フルパワーでガンガン押しても大きなミスが出ない様にしてゆくべきものだ。改善すべきことが山積み。先ずは当たり前のことを当たり前に出来る様にしたいものだ。
以上