Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

百聞は一見にしかず(世界選手権)

oyajisculler2005-09-07

今回の長良川での世界選手権、日本の選手が活躍する姿を見ることが出来なかった残念だった。
一方で、日本全国のボート関係者、特に若い学生選手が、世界の頂点の漕ぎを目の当たりにし、目指すべきブレードワーク・体の使い方・リズム等、漕法の基本を皆で共有出来たという点は、日本ボート界にとって物凄い収穫だったと思う。
過去に世界選手権に出場し、世界一を争うクルーの漕ぎを見たり、毎年、世界選手権のビデオを見ているコーチや、おやじの様な一部のマニアにとっては、あるべき漕ぎを再確認したに過ぎない。
しかし、ボートを始めたばかりの選手にとっては、全日本選手権で優勝する国内クルーが目指すべき漕ぎと思っていたところに、世界トップレベルのクルーが目の前で日本クルーより圧倒的に力強く、且つ、効率の良い基本に忠実な漕ぎ方をして、圧倒的なスピードを出すのは、正に新鮮だったのだと思う。
実際、おやじの母校T大ボート部の掲示板等の書き込みを見ても、「キャッチでブレードが決まるのが速い」、「水中が長い」、「ブレードがフィニッシュまで確り入っている」という感想が書かれている。これらは素人に近い人間が見ても、彼我の違いが明らかに分かるポイントだと思う。今回の世界選手権では、LM8+決勝レースで、目の前でイタリアと日本の漕ぎを見比べることが出来たので、余計に差が分かりやすかったのだと思う。