Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

フィニッシュからフォワードの出始め:

この部分は過去のログに記載していないので、ここで纏める。

  1. 先ず、フィニッシュ直前までブレード1枚が決まった状態でブレードに体重を載せていることが前提にある。
  2. これ以上ハンドルを引くとハンドルが胸に当たるという所にハンドルが来る前にハンドルを引く力を緩める。というか、この時点では水中での大きな推進力となるレッグドライブやボディースウィングは既に終わっており、後は最もパワーのない腕の引き切りが残っているだけである。
  3. 腕引きを緩めると自然とシャフトのベンドが戻り、オールの推進力がニュートラルな状態に戻る。この瞬間にハンドルを「スッ」と落とすと綺麗にブレードが水中から抜ける。このブレードを抜く動作は、教本の中でハンドル軌道の中で引き切りが終了してから垂直に或いはハンドルを戻しながら抜く様なことを書かれているものが多いが、実際にはそうではない。ハンドル軌道が終点に達する前、即ち自分のローイングレンジの中で抜くものである。
  4. ローイングテクニックの上手い漕手は、このブレードを抜く角度が垂直に近いので、あたかも垂直に抜いている様に見えるが、エントリー同様に自分のレンジの中で抜いているのである。
  5. フェザーターンも同様に、ブレードが水面から出る瞬間にインサイドハンドの手首(スカルの場合はフィンガーワークも併用)を使って瞬間的にフェザーターンするのが良いと思う。これまた教本にはハンドルを戻しながらフェザーターンする様なことを書いたものを見たことがあるが、実際にはブレードの離水同様にフェザーターンも自分のレンジ内で完了するべきであるとおやじは考える。

次にフォワードの出始めについて考察する。時系列で書くと以下の通りであるが、一番のポイントは先ずハンズアウェーを素早く出すことである。上記のブレード押し切り、離水・フェザーターンとハンズアウェーまでが1つの動作と考えるべきである。特にレースレート時には特にハンズアウェー動作を素早くすることがポイントである。

  1. ブレードが抜けたら、先ずハンズアウェーする。フィニッシュでハンドルを腹の前に置いたまま休むと、そこで時間をロスして、フォワードスライドをラッシュする必要が出てくる。
  2. ハンズアウェーにリードされる様にして上体を前傾する。イメージとしては、スライドを出す前に上体と腕はキャッチの姿勢にセットしてしまう位のつもりで良い。
  3. 上体の前傾にリードされる様にして、シートスライドを開始する。

以上