Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

順風、逆風について

夕刻(夜)の練習ではいつも軽い東の風が吹いている。往路は順風、復路は逆風である。スカルはバランスを取るのが難しいので、おやじはバランスがピタッと決まる逆風の方が好きである。夜は景色が見えないから、風や艇が水を切る音、ハンドルに伝わるプレッシャーから艇の加速を感じて水中のブレードの効き具合を確認するのだが、順風ではこれらのセンサーから感じる感度が弱いため、水中を押してる!という感触が弱い上にバランスが取りにくいのでフラストレーションが溜まる。おまけに蒸し暑い。一方、逆風では上記のセンサーに対する感度が高いので、水中を押している!と言う感じが良く出るのと、バランスが良いので正にエルゴの感覚で漕ぐことが出来る。トレーニング効果という面では当然逆風を確り漕ぐ方が良いのだが、大半の漕手は楽してタイムを出したいという安易な思いが先行し、逆風を忌み嫌う傾向がある。しかしである、レースで逆風となる可能性は半分はあるのだ。逆風を嫌うと50%の確率で苦手なコンディションで戦わなければならない。付け加えると、戸田コースは午後15時以降の時間帯ではかなり高い確率で、東の逆風が吹くのである。従って、全日本やインカレのエイトの決勝レースで勝つためには、逆風を見方に付けなければならないと言うことである。皆が嫌がる逆風の中、全日本エイトで四連覇したおやじの乗ったT大エイトは逆風を見方に付けたクルーであった。流石である。①