Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

早朝:エイトで荒川出艇

戸田界隈のエイトクルーの殆どは全日本選手権に出漕しているので、ジュニアエイトは今週も単独で乗艇練習実施。
今日のメニューは2000m x 3本。このメニューは出来るだけ直線的にコース取したかったので、笹目ー戸田橋間で行うこととした。W.Upしながら笹目橋方向へ進んでゆくと、笹目橋の上に赤灯を点滅させた消防庁の緊急車両が沢山停車しているのが見えた。また、笹目橋手前の水面には大型の消防船が2隻浮かんでいた。これは何か事故があったのだろうとみていると、先にアップしていた新人エイトが笹目橋手前で折り返して来た。どうも笹目橋で、船舶の航行をストップしている模様。
何が起こったのかを確認するため、消防のゴムボート警戒船に近づいて状況を聞くと、"潜水夫が潜って、笹目橋下の荒川の川底を調査 中の為、川の往来をストップしている"とのこと。最低30分は掛かるとの予測。
事故処理の公務であり、我々はこれを妨げない様に協力するのみ。ということで、笹目橋手前で折り返して戸田橋方向へ向けてターン。
笹目橋封鎖
その後岸蹴り場近くで折り返し、笹目水門方向へ戻った。
ここから本番メニュー開始。今朝は北北西の風が吹いていたので下り方向は順風。メニューは2000m3本であり、目標艇速は3本平均で設定しているものの、一本目はタイムトライアル一本勝負の積りで行こうという申し合わせ。
さて、スタート。スタート後400m〜500m辺りまでは良かったのだが、その後の中盤でいつもの様に艇速が落ちてしまい、結局、一本目の平均低速は、3本平均の目標タイム並みとなってしまった。アララ!
二本めは逆風。艇速が一気に悪化するかと思ったが、そうでも無かった。でも2Qに入ると低速が落ちた。どうもクルー内で艇速が落ちてきても誰も何も咎めない雰囲気が蔓延してしまっている。そこで、コーチのおやじより、艇速を改善するため、"フィニッシュで暴力的に強く艇を突き放そう"と指導した。
クルーは、今までに聞いたことの無い"暴力的に突き離す”という強い言葉にビビッドに反応し、一気に艇速が改善した。
3本目は再び順風。途中、大型のモータの引き波をうけて、その間、艇速が鈍ったが、それ以外は概ね目標通りの艇速が出た。
 2000m一本目
 2本目
 3本目
 無限号

午前:新人向けビデオセッション

Sweep Rowingにおけるインハンドとアウトハンドの使い分け、Quick Hands Away、ハンドル膝前から先は踵に体重を載せてバランスキープ、体幹センターキープと肩の回転、フィニッシュ周りのブレードワークなど、漕技基本について解説。
また、お手本の動画を紹介した。

東大M2+ 敗復一位通過。

今日は、昨年一年間ジュニア選手として指導した3年生選手で構成された舵手付きペア(M2+)が全日本の敗者復活戦レースに出漕した。M2+は10艇しか出漕しないため、予選ー敗復ー決勝というレースプロセスで決勝進出クルーが決まる。
昨日の予選では1秒差で惜しくも二位となり、今日の敗復へ出場したもの。この敗復で一位となれば明日の決勝へ進出できる。
昨日の予選タイムは全10艇中3位のタイムだったので、今日の敗復一位通過は間違いないと予想していた。しかし、実際にはR谷大に1000m過ぎまでリードを許し、ラスト500mで漸く交わして1位通過できた。少しヒヤヒヤしたが、決勝に駒を進める事ができたので、これで良しとしよう。
結局、今回の全日本で、決勝に進出できた東大クルーはこのM2+クルーだけとなった。
明日は是非全力を出し切ってメダルを獲得して欲しい。

午後乗艇:

全日本選手権の準決勝レースがすべて終わった後、1XのA尾の乗艇練習のため、荒川へ。
日差しが強く暑かった。午後は南東の風が3〜4m吹き、水面は少しチャプチャプしていた。
A尾は、少し水面の穏やかな笹目〜大曲の間で2000m x 3を実施。先週に比べると大分漕ぎが安定し、レースペースも少し高速巡行できる兆しが見えてきた。

A尾のメニュー後、ジュニアエイトが上ってきた。ここでジュニアエイトのコーチングへシフト。
上りの往路では南東の追い風。この順風下で静止スタート練習をすると、これまでで最も速い瞬間艇速が出せた。やはりレースレートではSkinnyの方がより良い艇速が出せるようだ。
その後、NF−UTなどをやったが、早朝乗艇で覚えた”暴力的なフィニッシュ突き離し”のイメージをクルー全員で取り組んだ結果、低レートのUTでもこれまでにない高速巡航が出来る様になった。
特に逆風下での推進力が大きく改善し、逆風でも良い艇速が出ていた。
当人達も意のままに出力向上&艇速アップできる漕ぎとして楽しみながら取り組んでいた。

ジュニアエイトは、今日一日の練習で、一皮剥けてワンランク上のクルーに変身し、新人戦に向けて大きな成果を上げる事ができた。
これまでは、新人戦優勝は、遠い夢のようなイメージだったが、今日の漕ぎを見ると、夢ではなく、達成すべき目標という位置づけに変わってきた。

夢を実現しよう!

 浅尾アップ
 2000m一本目

 二本目

 無限
 確り強くフィニッシュ
 力強いフィニッシュ押し切り

 リリース


以上