昨日のログで少し触れたが、来週火曜日の夕刻に、おやじの講師による艇整備・リギング講習会を行う予定。
講習会の概要:
先日のオッ盾でT大新人が使用した1993年豪州Sykes製のSykes 8+艇、及びこの艇専用のオールを使って、リギング計測、調整、及び、各部の消耗品パーツの消耗度合いをチェックを介して、その実技講習を行う。以下、今回の実施内容の要点を記載する。
オールのリギング:
今回はC2のBig Bladeオールのリギング計測・調整を行う。計測項目は以下の通り。
- 全長計測(今回は木製ハンドルの為、長さ調整はしない)
- インボード長計測及び調整
- ブレードピッチ計測(Big Bladeの計測要領はC2サイト参照http://www.concept2.com/05/rower/service/pdf/pitchmacon_bb0102.pdf)
今回はBig Bladeだが、メーカーやブレードタイプによって、ピッチの計測要領がことなるので、それぞれの要領に従って計測する必要がある。
C2 Smoothie(Vortex Edge付きも含む):http://www.concept2.com/05/rower/service/pdf/pitchSMOO_FAT0705.pdf
Croker:http://www.crokeroars.com/technical.htm
今年のインカレ時にStarline Sports社がC2のメンテ用ブースを設置ちていたが、ここでPitch Checkhttp://www.concept2.com/05/rower/service/pdf/oar_jig0805a.pdfという優れものを使っていた。最新の道具とのことで日本では未だ販売されていない模様。構造的には大したものではないので、その内、自作してみようかと考えている。
艇のリギングと状況チェック:
艇については、下記項目のリギング計測・調整と同時に、ストレッチャーやシート・レール等の消耗品パーツにいて、現状の消耗度をチェックする。
- リガースプレッド:84.0
84.5cmに設定する。( - ワークハイト:Bowペア16.5cm, ミドルフォア17.0cm, 整調ペア17.5cmに設定する。
- クラッチ軸の前傾角(0度)、外傾角(0〜2度)に設定する。
- クラッチブッシュ角:前述のオールピッチとの合計で5
4度となる様に設定する。(ブッシュ穴が磨り減ってガタツキがあったら交換する) - ストレッチャーボード角:42度に設定する。(一般的な角度は39〜45度)
- 踵高さ(Heel Depth):15cmに設定する。(一般的には14cm〜17cm程度)
- Pin to Heelのマーキング:28cm〜38cmの間を2cmピッチで油性ペンでマーキング
- 各種消耗品パーツの消耗度及び異常の有無をチェックする。:バックステー、靴、レール、シートのコロ及びシャシー
- その他艇全体を見渡した上で、問題点の有無
尚、上記だけでも結構時間が掛かるので、今回はこのリギング調整と各部の消耗度チェックに止め、消耗品の交換作業については次回の講習会で行うこととする。
以上