Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

低レートUT漕、日々艇速改善

全日本に出漕するエイトクルー:天寵。
このクルーは来年の東商戦対校エイトのクルー編成を予め予想、東商戦エイトに近い形で編成している。(主将のY岡は全日本M4+クルーに編入したため乗っていない)
整調フォアは、今年の新人戦で銅メダルを取り、且つ、6分切りを達成したジュニアエイトの整調フォア。(インカレ付きフォアで決勝進出したクルーもこれに同じ)
4番には、巨漢の1年生:O川。(今週実施したエルゴ10' x 3では対校選手の中で上から4番目の順位)
バウ3には、3年生:3名を載せている。
コックスは3年生のI泉としているが、昨夕、ご家族のご不幸があった関係で、今朝は2年生のI田が代舵した。

岸けり後は強い南風。横風を受けてW.Upはバタバタだったが、強風でのレースもあるので、ラフコンでの練習を経験しておくことも必要。要はいかなるコンディションでも強く確りと出力し続ける事が出来る様になること。それが出来る様になれば、ラフコンを味方につける事ができる。

大曲を過ぎて1km上流辺りまでは強い南風だったが、前述の通り、寒冷前線が通過し、一気に風向きが北西風に切り替わり気温が下がった。
W.Upの最後に静止スタート練習を実施。順風下でトップスピードの向上を狙ったが、ダイナミックなドライブに慣れていないこと、また、リカバリーで水面をバタバタ叩きまくった結果、1'20"/500を切る艇速には至らなかった。全日本のレースまでにはトップスピードを1'15"/500m以内を出そう。
W.Upを終えるタイミングで風向きが変わり、秋ヶ瀬高圧線までのNF-UTは、逆風の中で行った。
 6時19分。逆風の中をNF-UTで秋ヶ瀬へ上る天寵。

秋ヶ瀬へ到着。水温は21℃。
折り返し後は、SR18以下の低レートUTによる3000m漕 x 3本。(3km漕は、3本共、すべて順風で行う事が出来た。)
全日本エイトクルーは、当面は、低レートUT漕を主体としてトレーニングし、1'45"/500mで巡航できるようになることが目標。
クルー編成直後に立てた当面の目標は、1'49"/500m以内で漕ぎとおすこと。
昨日の朝の乗艇では、3km x 3の平均艇速で1'48"7/500mを出し、当面の目標はクリアした。
今朝の目標は昨日の艇速を上回る艇速を出す事。即ち、1'48"切が目標。
 6時33分。秋ヶ瀬折り返し後、3km漕の1本目。Ave.1'47.5/500m, SR18.9
 6時47分。大曲→競艇場の3km漕、2本目。好順風の中Ave.1'45.9/500m SR19.2。順風の加勢を貰っているが、漸く、N大のUT漕レベルに近づいてきた。フィニッシュで確り突き放して、フォワードで艇を滑らせる良い漕ぎのイメージが出てきた。
 6時51分。フィニッシュでのFinal pushの瞬間。
上記の写真を良く見ると:
整調フォアの4名はフィニッシュで艇を突き放すべく、ボディースイングと腕引きで、渾身の力で押し切ろうとしている。
一方で、2番(O本)は上体がアウトサイドに逃げハンドルを腹に引き落そうとしている。3番(O翔)は、アウトハンドの手の甲が下を向きハンドル軌道が低く、且つ強く押し切る姿勢になっていない。4番(O川)は上体の力が弱く、フィニッシュで強く押し切る事が出来ていない。バウ(T中)は押し切りの上体姿勢は良いが、強く押し切ろうとするマインドが不足しており、実際、押し切りの力が弱い。
要するにこのエイトクルーのパフォーマンスを改善するには、バウフォアの乗艇出力を向上させることが必要であり、コーチングもバウフォアへの指導がメインとなっている。
 7時00分。3km漕の3本目。北西の風と上げ潮が喧嘩して、水面には風浪が発達して波が立っていた。3本目ともなると漸くユニフォーミティーが改善し、波がある中でも水面を叩かずに漕げるようになってきた。天寵は乾舷が高く、ラフコンに強い艇なので、こういう波の高いコンディションにはもってこいの艇だ。3本目の平均艇速は1'46.7/500m SR19.5。今日の3km x 3の平均艇速は1'46.7/500m, SR19.2。昨日の艇速より2秒も改善することが出来た。
今日は低レートUT漕での全日本までの目標艇速”無風で1'45"/500mで巡航”に向けて大きく前進することが出来た。
今後も集中して乗艇トレーニングに取り組み、全日本で5'55"以内のタイムを出し、最終日のレース(ベスト8)に進出しよう。

<動画>
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=JPedXxxMFG0