Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

今日から夏場オフモード

oyajisculler2010-07-06

先週末の社会人選手権で今年前半のレースシーズンが終った。夏場は気温が高く体を極限まで追い込むローイングには不向きなシーズンとなる。こんな暑い中で、特に50歳を過ぎた中年おやじが、頑張って追い込み過ぎると心臓に酷い負荷が掛かり、体に良くない。
おやじの経験では、夏場の暑い時期に高めのレートで長距離を漕ぐと、上がり過ぎた体温を血液を循環させて下げようとするために、ポンプである心臓の心拍数が増加し、気温が低い時に比べて心臓に余計な負担が掛かる様だ。4年程前だったろうか?8月上旬の物凄い暑い日の夜、気温が30度以上ある中で12km漕の負荷の高めのロングを漕いだ時に、妙に心臓がバクバクして頭がクラクラッとした事がある。所謂、危ない状態になる前兆である。この時以来、社会人選手権以降の7月・8月の乗艇では、レートを18以下に落とし、心臓に負担が掛からないペースで、ロングを漕ぐようにしている。狙いは漕技の改善とそれによるDPS増大。具体的に言うとブレードワークの改善と、フォワード中のバランス改善による抵抗低減。
さて、前段が長くなったが、今日のメニューは低レート(SR18以下)によるLSD18km漕。狙いは漕技改善。今日は特にフィニッシュでのブレードワーク即ち、クリーンな押し切りと離水にフォーカスして漕いだ。
フィニッシュでのハンドルタップダウンや、フィンガーターンは、大分上手くなった積りだったが、低レートで漕ぐと、その未完成さが浮き彫りになる。まだまだ改善の余地は十分にある様だ。
今日は競艇場のゲートが開いており、2000mコースをユッタリ漕ぐ事が出来たが、やはり狭い戸田コース、横で漕ぐフォアなどの曳き波の影ば響を受け、なかなかバランスをバッチリ安定させるところまでは至らなかった。
今日改めて、フォワード中のバランス改善で気付いた事が一つ。即ち:

  1. フォワードの中に曳き波を受けるとバランスを崩し、S-sideに艇が傾きやすい。
  2. この時、意識してB-sideの手(左手)をリードさせつつ、左手を下げ、右手を少し手前にしてフォワードすると、艇のバランスが安定する。
  3. このフォワード中の手の動きはアテネ五輪M2Xで優勝した仏M2XのYoutuube映像を見るとよく分かる。
  4. 難しいテクニックであり、低レートでは出来るが、レースペースでこれをするのはなかなか難しいと思う。

まあ、夏場はテクニック改善中心だし、この1ヶ月ほどは取組んで見たい。
それと、今日気付いた事がもう一つ。レートを低めに落として漕ぐと、フォワード中の艇速減衰が大きいので、レートの高い時に比べて低いレートで漕ぐ方が1本の水中負荷は大きくなるという事。また、レートを落として艇速を維持しようとすると、当然ながら1ストローク辺りの推進力を大きくする必要があり、結果として、漕手は艇速維持のために自らブレードワークのロスをミニマイズしようと心掛け、且つ、フィニッシュ押し切りを正確且つ強く押そうと心掛ける事になる。これが低レートでのLSD漕の練習効果という事の様だ。まあ、一流コーチなら誰でも知っている当たり前の話ではあるが、自ら体感できたので改めて書いたまで。。。