Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

有酸素運動を意識した漕ぎ:

一昨日のログに書いた有酸素運動系の漕ぎをイメージして漕いだ。ポイントはフォワード時間を圧縮して高めのレートをキープし、その分水中のドライブパワーをセーブして有酸素運動の漕ぎにしようと言うモノ。リズムとしては、ノーワークのリズムをそのままレートアップした様なイメージだ。これまで夏場から秋にかけて取り組んでいたDPS漕では水中強度重視で水中をグイグイ押し捲り、その分長い時間をかけてフォワードでユックリ休むというものだが、現在取り組み中の有酸素系漕法はこれの対極にあるものだ。DPS漕に比べると水中強度を落としているのでやや物足りない感があるが、フォワード時間を圧縮し、本数を増やして艇速を維持する感じ。推進効率上は、フォワードの時間が短く、相対的に水中を押しているドライブ時間を長く取れるので、①1ストローク中の艇速増減の幅が縮まること、②水中を押すドライブの負荷が下がる分、ブレードスリップが減り、オールの推進効率が改善するという2点のメリットがある。また、有酸素運動で1本1本の水中負荷が落ちる分、全身から力みが消えてリラックスできるので、漕ぎ全体の精度が向上して艇のバランスやブレードワークが安定するという副次効果もある。
漕ぐ上で留意したのは一昨日のログに書いた通り、レートが上がっても水中ブレード一枚長く平に押すという点。ドライブパワーをセーブしていることもあり、ドーンと一気に突き放すというイメージではなく、ブレード一枚平にフィニッシュまでネットリ・ジックリ押してから離水するという感じだ。フォワード時間が短くレートが高いので心拍数や呼吸数は増えるが、苦痛はなく、頑張ろうと思えば更にレートアップできる余裕があった。12km漕ぎ終えてタイムを見たところ57分33秒で、前回の記録を12秒改善できた。平均SRは26、次回は更にレートを上げて57分台前半を狙おうと思う。有酸素系漕法、中々調子が良い。