Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

新人戦観戦:

朝9時半ごろ戸田に到着。T大で自転車を借り、レース観戦。4+, 4X+, 8+の準決勝を観戦した。新人戦ということもあり、準決勝は実力のあるクルーと、発展途上のクルーが入り混じってのレース。見ていると、ブレード一枚を平に長く押していたクルーが決勝に勝ち上がっていた。一方、決勝進出に後一歩というクルーは「ハンドルの引きの早さばかりに気をとられているのか?」ブレードが一枚押せている時間が短くフィニッシュハーフでブレードが浅くなり水を動かして引っ掻き回している。やはり基本が大事だということだ。残念ながらT大クルーの漕ぎを見ることが出来なかった。
さて、決勝。男子1Xと8+に興味があった。

  1. 男子1X決勝: 日大のオールで出漕したW君が注目選手とのこと。前半やや出遅れる。見ていると漕技自体は新人戦レベルで注目する程ではなかった。しかし勝負どころの後半の艇速の伸びは素晴らしく、他を圧倒していた。聞くところによればエルゴを物凄く良く回すとのこと。やはり1Xの基本はエルゴである。
  2. 8+順位決定:T北大が惜しくも順位決定に回っていた。T大同様、素人軍団のT北大の新人戦クルーがどういう漕ぎをするのかに興味があった。見ると伝統のT北漕ぎで、見た感じは荒削りでちっとも上手くない。(昔からそうだが。。。)しかし順位決定は1着でゴール。一緒に見ていたE川さん(H大の元監督)にT北漕ぎについて雑談した。二人の一致した見解は、「一件、ブレードの細かい動きが揃っておらず雑な様に見えて、キャッチから確り水を捕らえて良く体重がブレードに載っていて、キャッチハーフはブレードが一枚平に押せている」ということ。ウーンやっぱり大学ボートはキャッチハーフで如何に水を掴めるかがポイントだと再認識。
  3. 8+決勝:予選のタイム及び準決勝の漕ぎを見る限り、S台大の優勝は間違いないとの予想。決勝スタート前に自転車で待機していると、何故かT大女子2年のIがウロウロしている。何しているのかな?と声を掛けると、強いクルーの漕ぎを勉強したいとの事。(おーヨシヨシ、良い心掛けだ。)観戦する上での目の付け所を逆に質問される。「強いクルーはブレード一枚を平に長く押しているのでハンドルの動きはユックリしているが艇速は速い。一方で負けるクルーはブレードが浅く水を動かすのでフィニッシュ押切りのハンドルの動きが速いが艇速は伸びない。ボートはブレード一枚を平に長く確り体重を載せて押したクルーが速い」という点を観察しなさいとアドバイス。さて、レースがスタート。W大がブレードは浅いがハイレートでレース序盤で先行する。S台大は、基本どおりのローイングスタイルでブレード一枚平に長く押している。でも1000mを過ぎてもW大がリードしている。どうかな?シャカシャカ漕いでいるW大が逃げ切ってしまうかな?と見ていると1500mを過ぎてからS台大がドンドンペースを上げ、最後は1艇身近いリードで見事優勝。やはりボートはジックリ長く平に押すことが基本だ。