トラックを見送り、我々も電車で浅草に向かった。現地に12時頃に到着。艇置き場を見ると、学生さんと思しき若者が我々の艇の接合作業をしていた。持ち主が現れないので気を利かせて接合作業してくれた模様。接合は重要な作業であり、他人に任せる訳には行かないので直ちに作業をバトンタッチした。接合に必要なナットとワッシャーの数を数えると、ナットが1個、ワッシャーが2個足りない。「あー困った！大変なことになってしまった」という状況。元作業していた学生が立ち去ってしまい、輸送中に脱落したのか（ガムテープで止めてあったのでこれは無さそう）、接合作業中に落として無くしたのか、はたまた、ポケットに入れたまま立ち去ってしまったのか事実は不明のまま。ひょっとして挟み込んだまま接合したのかと思い、接合しかけた艇を再分解したりして大変だった。ワッシャーの方は学生のコーチと思しき若者から応急処置用の似たようなものを頂いた。ナットについては直ぐに気付くことが出来なかったが、逆サイドのガンネルに取り付けてあったボルトナットの11mmナットを外して代用することが出来た。学生さんは気を利かせたのだろうが、たとえ善意であっても、関係者不在のところで他人が勝手に艇に手をつけるべきでない。ボートというものは所有者が特別な対策を講じている場合が多いので、詳細を知らぬ他人が勝手に弄ると今回の様にトラブルを生じる可能性が高い。
