Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

講習会特記事項:

今回の講習会を介して特記したい事項は以下の通り。

  1. オールの長さが合っていない:先日のオッ盾で新人が実際に使っていたオールを計測したが、373cmで揃っている筈が、2本不揃い(371cmと368cm)のオールがあった。5cmも短ければ気付く筈だが。。。今回、373cmのオールを探して8本揃えた。
  2. ブレードピッチ計測:ブレードピッチを計測した経験があるのは、ホンの数名。計測経験があすのはCOX若しくは若干名のスカラーだけだった。簡単に出来る様に、近々、木工製作でおやじがPitch Checkのコピーを製作予定。
  3. レールの消耗度:いつも良い状態のレールを使っているためか、磨り減ってダメになったレールを見たことが無い模様。見た目でレールに妙な模様が浮き出ていたら磨り減っている証拠。
  4. クラッチ軸チェックの要領:前傾ゼロ度、外傾ゼロ(若しくは〜+2度)程度が基本。これを各人が各々のシートでバラバラとやっている模様。艇は発注時にSpec通りに製作されており、これが狂うのは、腹切りや衝突などの大きな力が加わった時にリガーが変形することによる。従って、狂っているのは大抵、全体の20%以下である。従って、チェックするときは、下記要領でやれば短時間でチェックできる。
  • 先ず、艇を長さ方向及び横方向を水平に設定する。代表点として艇の中央で縦傾斜、横傾斜が無いかどうか、水準器でチェックする。
  • 次に、クラッチ軸の前傾について目視チェックする。艇を水平に置いてあれば、容易にチェックできる。分銅付きの糸を垂らして見るのも良い。人間の目はかなり精度が高く、肉眼でも1度傾斜していれば直ぐに分かる。
  • 最後に外傾チェック。外傾はゼロ〜2度は許容範囲。内傾はダメ。学生クルーの場合は1度程度外傾があった方が漕ぎやすいと思う。外傾はエイトの場合、スターンから4本を見通すと、傾斜がずれている(例えば内傾)軸は一発で分かる。
  • 以上のラフチェックで異常がある軸について、前傾、外傾を入念にチェック・修正すれば良い。