Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

木製ハンドルにラバーグリップ?:

右上の写真は今日の翠水レガッタで発見した変なハンドル。このオールの持ち主は静岡県狩野川ローイングクラブのシニアチーム。マイオール持参で大会に参加していたが、その中の4本がこのオール。最初見たときは、Concept2の新しいハンドルかな?と思ったが、良く見ると明らかに素人が手作業で木製ハンドルを細く削ってラバーグリップを取り付けたもの。恐らく、アジャスタブルハンドルをどこかの大会で見て、グリップが気に入って無理やり木製ハンドルに取り付けたものだと推察。だけどこのハンドル、幾つか問題がありそう。:

  1. 木製ハンドルの強度:木はカーボンFRP程強くないので、余り細くすると強く漕いだ時に折れてしまう危険がある。根元に一番力がかかるので、この部分を写真の様に段差を付けるのは強度上、弱くなる。(このオールの持ち主は平均年齢60歳程度の高齢者だし、まあ、大丈夫か。。。)
  2. ラバーグリップより木の方が良い:おやじもLBRCでラバーグリップを使用しているが、これはアジャスタブルハンドルであり、已む無く使っているもの。ラバーグリップは手に汗をかくと、必要以上に密着性が強くなり、手の皮が剥けやすい。(過去にも書いた通り)多くの漕手は手の皮が剥けないという意味で木製ハンドルの方が漕ぎやすいと思う。なのに何故木製ハンドルにラバーグリップ?

ところでこのグリップについて持ち主の狩野川RCのメンバーに、「手の皮が剥けるでしょう?」と聞いたところ、返って来た御言葉は、「あんたはグリップを握り締めるから手の皮が剥けるんだよ!」とヒョウヒョウとした技術指南。おやじも予期しないシニア漕手の反応に驚いて言葉も出なかった。ヤラレタ!

世の中は広い、まだまだ、おやじ本人の知らない摩訶不思議な世界が日本のボート会にはありそうだ。

以上