Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

バランスについて:

5月以降、漕ぎ手が入れ替わりながら、何度か無しフォアで出艇したが、最初のクルーでのバランスが最も良かった。本日は、社会人選手権本番クルーでの出艇であり、今後の練習を考えてリギング調整を主体として取組んだ。ポンドを1周まわっては、不具合を修正するために艇を上げてリギング修正する作業。初めの1周目では、ストロークサイドが下がり続け、酷いときにはリガーが水面を擦る程の傾き様。原因を突き止めないことにはレースどころではない。そこで、クルー1人1人にバランスについて、現状、どう感じているかを確認したところ、1人だけ、ストロークサイドが下がり続けていることを認識していない漕手がいることを確認。この漕手はバウサイド。昔から良く知っている者であり、彼がどの様にしてバランスを崩しているかの仮説を立てた。

  1. バランスの悪い、初心者クルーに良く見られるが、自分のサイドに傾くのを恐れて、フィニッシュ辺りから逆サイドに体を傾ける様にして、体軸のアウトサイドへのスウィングでブレードを抜き、そのまま、体をアウトサイドに傾けたままフォワードし、絶対に自分のサイドが下がらない様にする。(スウィープオールの場合は、体軸は艇センターとし、肩が若干、インサイドに傾斜するのが適正)
  2. 対策として、一時的に彼のワークハイトを上げれば、嫌でもバウサイドが上がってストロークサイドが下がっていることを、認識させることが出来るであろう。

この仮説の下、一時的にに彼のワークハイトを高くして再出艇したところ、バランスが改善し、ストロークサイドのブレードが擦らずにスムーズに艇が進む様になった。そこで彼にこのバランスが取れた状態をどう感じたかを確認したところ、バウサイドが下がっているとの返答。これには参った。兎に角、バランスが取れない原因が明確になったので、先ずは本人にバランス悪化の原因が自分にあることを認識頂いた。(釈然としていなかったが。。。)どうも長年培った癖は直ぐには直らないので、先ずは出来るだけインサイドに体を傾け、絶対に逆サイドに艇が傾かない様なつもりで漕いでもらうことにした。