Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

戸田マスターズ初日

oyajisculler2011-04-30

今日は戸田国際マスターズレガッタ初日。先週が東商戦だったので、気分的に切り替えが出来ず、何となく中途半端な気持ちで今日を迎えてしまった。東商戦大敗は予測していたとは言え、母校の現役クルーが惨敗する姿を見るのは、OBとして精神衛生上宜しくない。
今日のレースはM1XカテゴリーD(50〜54歳)。マスターズレースなので一発決勝。レースの組み合わせは、カテゴリーCが1クルー(P回のY本氏)、カテゴリーDが2クルー(おやじとG習院OBのK原氏)。3名共、毎年このレースに出漕しているので、実力の程は分かっている。お二人には申し訳ないが、普通に漕げば大きく水を空けて勝つことは見えている。しからば、このレースでの狙いだが、前述の様な精神状態でもあり、なかなかフォーカスすべきポイントが見あたらない。せめてコンディションが良ければ、タイムを狙うところであるが、風は天気予報通り、強い南風で、タイムは狙えそうにない。
という事で、出艇前に決めた今日のレースでのフォーカスは、「おやじより若いP会のY本氏に大きく水を空けること」。
さて、岸けり。気温は20度以上あり、良くはれており汗ばむ様な陽気。ということで、ウェアは夏場と同じ、夏場用長袖アンダーウェア+ローイングスーツとした。
これまでと変えた点といえば、オールの全長を2cm短くし284cmとした事。このリギング変化による影響も今日のレースでチェックすべき点。前述の通り、強い横風で風が舞っている状況にあったが、オール(Outboard)を2cm短くした効果もあり、逆風を受けてもそれほどレートや艇速を落とさずに漕ぐ事が出来た。(W.Up中の感触)Up中の感触というのは、レースに臨む漕手(クルー)にとって非常に重要であり、レース前のW.Upの出来如何でレースでの漕ぎの内容を推し量る事が出来る。
まあ、今日のレースは心の準備も無いままにダラダラと迎えてしまったので、レース前の漕ぎ云々を真剣に見定めるような事はなかった。
さて、レーススタート。予め余裕で勝つことは分かっていたので、緊張もせず、漕ぎ始めた。スタートダッシュだけは、手を抜かずに確り漕いだ。横風の影響を受け、コース補正しながらのスタートだったが、5本+10本でY本氏に一艇身差を付ける事が出来た。その後も一気に差を付けるつもりだったが、Y本氏もおやじに食い下がろうと粘っている姿が見えた。300m通過時で1.5艇身位だったろうか?これじゃ大差にならぬと手を抜かずに頑張ろうとしたところで、ビュッと逆風に煽られた。この辺りで、タイム狙いは諦め、後は艇差のみ。500m通過時で3L程度の差となった。後もジワジワと差を広げた。ラストはタイムをねらえないので、スパートは入れずに淡々とゴールイン。Y本氏が前半の頑張りが影響したか、後半の落ちが大きくおやじより15秒程遅れてゴールイン。下の写真はおやじの出た1Xレースの記録掲示

結局タイムは4'00"と4分を切れなかった。後半もう少し頑張れば4分を切れたが、後の祭り。まあ、これで戸田マスターズレガッタ5連覇なので、ヨシとしよう。

LBRCでは、M2Xでも優勝二つ:

おやじはM1X(D)で優勝したが、LBRCではM2Xに2クルーが出漕。一つはカテゴリーD、もう一つはカテゴリーH。両クルー共に各のカテゴリーでの出漕が1クルーだったので、両クルー共に完漕したので優勝。特にカテゴリーDのクルーは、スカル小艇レースは初出場での優勝であり、大満足だった模様。タイムも4分02秒で2人共にご満悦。マスターズレースは楽しむことが目的であり、今回のレースは二人人とって思い出深いレースになったと思う。巻頭の写真はカテゴリーD M2X優勝の2人。

レース後にSRD設定変更:

おやじの自艇Goten号には、昨年4月からシマノ社の新型ストレッチャーSRDを搭載している。現在の設定は、シマノ社のK原氏に取り付け・設定頂いたモノ。この設定で全日本社会人選手権50歳代優勝など、昨年は良い戦績を残す事が出来た。一方で、おやじのGoten号はWingリガー艇であり、SRDを装着するとWingリガーのブリッジ部と干渉して、なかなか理想的な設定にし難い面あり。
おやじが感じている現状のSRD設定の問題点は:

  1. リガーとSRD干渉の問題でPTHが大きく取れず、キャッチレンジが思うように大きく取れない。
  2. SRDはボード角50度を標準。通常ストレッチャーの42度に比べて立っている分、足を伸ばした時の有効レンジが若干短くなる。小柄なおやじにとって有効レンジが短くなるのは大きな問題。下の写真は、1年前にSRDを設定した時の写真。Wingリガーの下にSRDをボード角50度相当に設置するため、苦肉の策でヒールパッドを外して取り付けている状況が分かる。

上記を解消することを狙い、今日はレース後に、SRD設定について以下の変更を実施した。

  1. 外していたHeel Pad(下の写真のSRDボードヒール部に取り付けた黒いプラスチックパッド)を装着し、実質のボード角を5度寝かせて45度に変更。SRDの設計思想とは異なるが、これでフィニッシュレンジがボード角5度分だけ延びる。
  2. ボード角が5度寝た分、Heel Depthが浅くなる。この分だけSRDのビンディングを下げた。1cm程下げるつもりだったが、6mm程下げた所で下限一杯となった。
  3. 上記変更の結果、PTH値は、10mm*cos45度+6mm*cos45度≒11mm小さくなる。PTH値を元に戻すため、ギアレール3コマ分(1コマ4mmなので12mm)、ストレッチャーパイプランナー(留め具)をStern側へずらした。
  4. Heel Depthは計算上では、10mm*cos45度-6mm*cos45度≒3mm高くなったが、誤差の範囲だ。
  5. 上記の結果、PTH値は変更前と同じ34cm。Heel Depthも変更前と粗同じ15cm。SRDのVirtual Pivot(VP)は、計算上、長手方向で12mm – 6mm*cos45度≒8mm Stern側へ移動、Depth方向で6mm*cos45度≒4mm下がった。
  6. この結果、フィニッシュレンジを決めるPTH値は変更前のまま、キャッチレンジを決めるVP位置はStern側に8mm移動し、且つ、下に4mm下がったので、今までよりキャッチレンジが大きく取れる様になった筈。。。 
  7. この結果、シートも前に出やすくなるので、Work Throughを1cm大きくして11cmとした。(Pin center起点ベース)

下の写真はSRD設定変更作業中の写真。



次回の1X乗艇(5/2AMの予定)で、今回のSRD設定変更の感触を確認する予定。
恐らく、キャッチレンジが伸び、有効レンジが伸びる分、1本当たりの有効レンジが伸びると思う。別の見方をすれば、実質の水中負荷が重くなると思う。
以上