Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

漕法の手本 N大エイト

oyajisculler2010-04-20

一昨日の三大学レガッタのOBレースに招待されたT大長老OBクルーが、対校エイトレースを観戦し、撮影した連続写真を東大OB関係者に配信してくれた。下の写真:

素晴らしい漕ぎなので、おやじも一言コメントを付け加えて、T大関係者に写真を転送した。 
実際コーチをしていると、自分の指導するクルーのレース中写真はなかなか入手できないと思い、このクルーのコーチ:O林氏及び同期ボート狂信者3名に、氏の優れたコーチングへの賞賛と合わせて、連続写真をお送りした。
以下、この写真を見た諸氏のコメント:

写真を撮影・編集したT大のS野氏の寸評:

三大学レガッタで圧勝したN大対校エイトのゴール前の漕ぎを連続写真で撮ってみました。

  1. 力強いドライブからフィニッシュ;水中にきちんとブレード一枚入ったオール
  2. スムースなハンザウェーからフォワード(上体のリラックス)
  3. 充分にシートを前に出したギャザーからのキャッチ
  4. どの時点でも左右の体重の偏りがなく、艇のセンターで全員が動いている動き等々

いろんな事が参考になるような気になります。
我々の年で“この様にやる”のはとても無理でしょうが、イメージ作りの一助になるのではないかと思い連続写真を添付お送りします。

おやじ本人の寸評:

N大エイトの漕ぎ、素晴らしいですね。
全てが良いのですが、特に2枚目の写真のフィニッシュの押し切り姿勢。
フィニッシュでブレード一枚押し切るためには、こういう姿勢が好ましいと分かっていても、クルー全体でユニフォーミティーを取って、このように確り押し切るのは、なかなか出来るものではありません。
昨年は実業団エイトを破り、全日本チャンピオンを獲得しましたが、今年も昨年以上の上手さ・強さがあるようです。
N大のコーチはプロコーチのO大林氏(私と同学年)ですが、高校ボート部からN大へ優秀な選手を掬い上げる強固なシンジケートと、優れたコーチングの賜物です。
T大も確りした指導体制を構築してゆかないと、このN大クルーの強さには、なかなか太刀打ちできそうにありません。

T北大OB:S山氏の寸評:

貴重な資料を見せていただき、ありがとうございます。
東北でも、見る人はN大のローイングをしっかり評価しようとしています。
個人的には、我々東北と比べて

  • いい漕暦を持った多くの選手
  • いいコーチ

と言う埋められない大きな差があるのは承知の上で、それでも、20歳前後の大学生が基本を徹底的に表現することで、ここまでのパフォーマンスを発揮できることを実際に見せてくれていることに、感謝しています。
おかげで、そのN大を目指すことは、そのまま日本一を目指すことでもある、とシンプルに捉えることもでき、選手たちのモチベーションにもいい影響があると思っています。
ただ、O林とN大は、また今年も大きく一歩先に進むでしょう。
より高いレベルで、N大とレースができるよう、追っかけないといけない・・・
キャッチは、我々でも何とか、アプローチ出来るかもしれない・・・
でも、その先、氏家も言っているように、フィニッシュそして、その直後からの・・・
ここら辺りは、自分たちにはないアプローチを考えないといけないかなとも感じています。

T経大:S藤氏の寸評:

写真もさることながら、皆さんのコメントもすばらしいの一言です。
昨年の全日本のビデオも何度見ても美しく、この連続写真も見事ですね。
O林コーチ、N大のスタッフ・現役メンバー全てに賞賛の意を捧げます。

以上