Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午前:エイト乗艇

再来週はいよいよ東商戦。おやじは通常の年代別OBの500mレース(50歳代)と、OB2000mレースに出漕する。レースに向けて練習出来るのは今日も含めて後2回。レースではコンスタントレート32を狙いたいので、今日は2000m中盤のコンスタントをSR30以上キープを狙って練習した。
9時半頃、岸を蹴った時には北西の風が吹いていた。でも天気予報によると昼からは南東の風に変わる予想。乗艇中に風が変わるなと予想しながら漕ぎ進む。
W.Up後のライトパドルでは、いつもよりレンジが伸び、バランスも安定してなかなか良い感じが出てきた。次のパドル短漕30本ではSR32を狙うも最初の序盤の数セットはSR30.5までしか上がらず。まだ高レートに体が慣れていない模様。ラストセット(4本目?)はSR32がキープ出来、Quick Hands Awayからの良いリズムが出せた。大曲まで降りたところで、再び秋が瀬に向かう。下の写真は大曲での折り返し時。シドニー小林さんが撮ってくれた写真を彼のブログからダウンロードして転載:

風を読むと、殆ど無風で、丁度風向きが変わるタイミングと見た。2000mTTは出来れば順風で行いたいので、上に向けて2000m漕を行おうかとも迷ったが、結局、60本*2セットの無酸素→有酸素移行フェーズのメニューを実施。1本目は静止スタートからの60本。ハイピッチ10本からコンスタントへの移行はテーパー状に徐々に落とすつもりだったが、クルー内で今一不徹底で落とし際でユニフォーミティーが乱れ大きくグラついた。でもコンスタント途中で酸素負債を負ったまま、ゼイゼイ・ハーハー言いながら苦しみながら漕ぐ無酸素→有酸素移行フェーズを体感しながら漕げた。運動生理の原理が分かった上でトレーニングすると、気持ちに余裕が出来る。こういう苦しいメニューも自分自身を実験台に使っている様で、ある意味面白い。2本目はコンスタント60本。有酸素ローイングで、リズムよくコンスタントを漕ぐ感じが出せ、2000mのSR30以上キープがイメージ出来た。
2度目の秋が瀬鉄橋での折り返し。今度は2000mTT。ハイピッチからコンスタントへの移行は10本程度掛けてテーパー状に落とすことと、コンスタントレートSR30以上キープすることを皆に確認してスタート。無酸素→有酸素移行フェーズの苦しさを予め分かっているので、今回はスタートで躊躇せずに飛ばすことが出来た。また、コンスタント移行へのテーパー状のレート落としも概ね上手く出来た。マズマズの1Q。ちょっと残念だったのはここで逆風になった事。逆風だとタイムは出ないなと思いながら漕ぐ。でもSR30以上はキープしたい。2Qに入る。この辺りから完全に有酸素モードに入る。呼吸頻度や心拍数が安定し、中盤を漕ぎ続けるモード。レートもSR30.5から31をキープしており、まずまず。少し問題があったのはレンジが切れ始めたこと。3Qに入る。逆風が少し治まるのを感じた。3Qで頑張る。4Qに入る。ラストは徐々に無酸素パワーを絞り出す作業。おやじはエルゴ2000m漕や何度もレースに出て、ラストで無酸素パワーを絞り出すのにある程度慣れているが、我がクルーお周りの皆さんはラストで無酸素パワーを絞り出すのに余り慣れていない模様。今日は余りラストスパートが決まらなかった。来週はこの辺りを要改善。でも、今日の練習は今年度のエイト練習の中では一番の出来だった。やはり、本番に向け、皆本気モードになっているということだろう。以下は本日の2000mTTの記録

  1. 1'47"6, SR33
  2. 1'53"3, SR31
  3. 1'52"9, SR31
  4. 1'52"9, SR32 (7'26"9:前回のタイムと同じだが今回は逆風でのタイム)

午後:1Xで荒川乗艇(SRD効果考察)

今年は荒川の水温がなかなか上がらず、3月まで1Xでは荒川に出艇していなかった。この為、1今日が今年初めての1Xでの荒川出艇となる。巻頭の写真は出艇前に自艇を草地の上に下ろしたところ。午前のエイト乗艇の疲れが残っているので、午後は低レートでの秋が瀬橋往復とした。午後は南東の強めの風が吹いており、荒川の水面は風浪が発達してチャプチャプしていた。(往路は順風、復路は逆風)
SRDで漕ぐとラフコン対応が楽になることは夜間乗艇でも体感していたので、このチャプチャプした水面はSRDのラフコン対応性をチェックするのにお誂えのコンディションだ。因みにおやじは踵が硬いことが原因の一つでもあるが、ラフコンでレースペースを漕ぐのは苦手だ。しかしSRDを使うことでラフコンに於けるレースでもパフォーマンスを損なうことなく漕げるのであれば、大きなメリットとなる。
そこで、今日はW.Up後にパドル10本2セットと、静止スタート5本+ハイピッチ10本を漕いでみた。その結果、静止スタートからのハイピッチというラフコン対応が難しい高レートでも、SRDで漕げば上体がリラックスできるので、ラフコンが苦手なおやじでも容易にラフコン対応が可能である事が体感出来た。恐らく、踵の柔らかいトップレベスカラーの場合は従来型のストレッチャーでも、おやじがSRDで漕ぐのと同じ様にラフコンにも対応しているのだと推察するが、SRDを使えば、おやじの様に非常に踵の硬い漕手でもトップレベルのスカラーと同じ様にラフコン対応能力が向上するということだ。下図はキャッチ前の姿勢に関する従来型とSRDの相違と、機構の違いによる漕手姿勢およびパフォーマンス変化を簡単に纏めたもの。

上記レースペースでのSRDパフォーマンスチェックの後は秋が瀬橋までのラフコン・順風のローイングを楽しみながら漕いだ。下の写真は大曲で撮影した午後の荒川の様子。

秋が瀬橋まで登ったところで折り返し。今度は逆風+ラフコンの辛い復路となる。通常型ストレッチャーだとラフコン+逆風では、ブレードで水面をバタバタ叩くのと、重たいキャッチでヘロヘロになり、苦しいローイングとなる。果たしてSRDでは如何に?

復路を漕ぎ始める。当然ながら逆風なので艇速は上がらないが、通常型ストレッチャーで漕ぐより逆風の負担が軽い様に感じた。これは先日の夜間乗艇でも感じた事だが、SRDで漕ぐと何故か逆風での水中の重さがそれ程苦にならない。どういう原理かな?と考えてみたところ、これまたSRDのペダル効果(シマノ社ではバーチャルピボット(VP)と称している)によるものだと分かってきた。この原理・現象の詳細は、別途ビデオ等を使って検証する必要があるが、以下、おやじの考察を簡単に図示してみた(下図)

ということで、延々と逆風&ラフコンの中を戸田橋まで戻った。通常型ストレッチャーだと途中で嫌になってしまうのだが、SRDだとあまり体心面の苦痛も無く漕ぐ事ができた様に感じる。
SRDを使うとローイングが、より楽しいものになる様に感じる。
以上