Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

1X夜間乗艇:1500m*4

oyajisculler2006-05-17

今日は1X夜間乗艇の日。全日本選手権1Xの2000mレースに備えて、今日は1500m * 4発を実施した。予定ではSR25で漕ぐことにしていたが、1本1本を確り漕ぐことを重視した結果、レースはSR23キープが精一杯だった。徐々に高めのレートに慣れて何とかSR25で楽に漕げる様になりたいものだ。

後輩諸君のエルゴ:

乗艇から上がるとT大の学生がエルゴトレーニングをしていた。以前と比べると夕方の練習時間帯が早まっている模様。学生がやる気になってきた証拠と認識。エルゴの漕ぎ方を過去に指南したことのある選手はハンドルにぶら下がりスムーズに漕げる様になっている。しかし適切な指導を受けていない選手は、一般的に下記の様な問題点を抱えている様だ。4,5分手取り脚取り指導すれば、直ぐに改善するので、新人時代から確りコーチングして欲しいのだが。。。
<T大選手に良く見られる問題点>

  1. ハンドルの軌道が低く、フィニッシュでハンドルを腹に落としてしまい、バックスイングしてもハンドルに体重を載せることが出来ない。結果、空振りバックスイングとなる。→対策:ハンドルの引きの高さをミゾオチ上に収まる程度に高めればフィニッシュで体重が乗るようになる。
  2. フィニッシュ周りの腕の引き方、体の使い方を知らない。脇を自然に締めて、肘を下向きにし、肩甲骨周りの大きな筋群を使ってハンドルを胸に引き付けるのが正しい体の使い方だが、これを知らない模様。正しい体の使い方をすれば、下記の様な体勢になるはずである。
  3. フォワードの終盤にストレッチャーに体重を載せてゆくGather on the Stretcherのイメージがつかめず、ただ単に「スコン」とシートを前に出すだけのフォワードになり、キャッチから確りドライブすることが出来ない。キャッチ前の準備無しでフォワードしてしまう。ローイングサイクルとストレッチャーへの荷重をイメージ化すると下図の様になる。キャッチ前に徐々にストレッチャーをに体重を載せてゆく行程がGatherだ。
  4. 脚のドライブがピークを迎える前に腕引きを始めてしまうため、効率よくハンドルにぶら下がることが出来ない。脚の力が十分に使えないため、幾ら頑張ってもエルゴのスコアが伸びない。T大の3年生にこの問題を抱えた選手が多い。もしかすると、新人トレーナーに下手な漕ぎをする者がいて、不適当な漕ぎを丸呑みしてしまったのかも知れない。

先週、10分程指南した3年生のT漸君は、先週の時点では上記の早すぎる腕引きの問題を抱えていたが、今日見たら見違える程良い漕ぎになっていた。記録は伸びたか?と聞いたところ、同じレートでも以前より2,3秒ペースが上がったとのこと。大いに頑張って欲しい。
以上