Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

エイトのフォワード:おやじの考え

oyajisculler2006-01-30

先週末の日ボコーチセミナーで、ジャンニコーチが、沢山良いことを言っていた。
特にフォワードにおけるボディーセット以降に、ストレッチャーに体重を載せながらスライド速度やバランスをコントロールすることが非常に重要だと強調していた。おやじもこの点について、LBRCの乗艇練習で口が酸っぱくなるほど言っている。

Gliding:

ジャンニはスライドフォワード中のボートの動きのことを、おやじと同じ様にGlidingという言葉を使っていた。(Glidingと言っていた様に聞こえた)

  • Glide:フェザーしたオールを翼に例え、良くバランスの取れたボートのフォワード中の動きが、滑空中のグライダーに似ていることを言う。Glideしている様をGlidingと言ってみた。

エイトのフォワード:

さて、フォワードの巧拙というのは、チームボートの頂点であるエイトで顕著に現れる。同じ漕手が漕いだ場合でもエイトとフォアでが大分違うイメージとなる。ここではエイトにおけるフォワードについて、おやじの考えを纏めたい。

  1. 先ずハンズアウェー:ハンドル引き切りのフィニッシュ動作と連動して、ハンドルを丸く動かす様にして膝前まで一気にハンズアウェーする。これが出来ずに、フィニッシュで止まって休んでしまう漕手が多い。=ここが巧拙の分かれ目。
  2. ボディーセット:ハンズアウェーにリードされる様にして上体をキャッチ姿勢まで前傾する。これをボディーセットと言う。厳密に言うとボディーセットが100%完了するのはシートが僅かに動いて膝が少し浮いたところだが、スライドを出す前にボディーセットを完了するぐらいの積りで丁度良いと思う。この先はシートスライドOnlyの世界。上体前傾時に、ジャンニは骨盤を前傾させると解説していた。確かに骨盤が前傾すると自然とストレッチャーに体重が載る。上体を前傾させずにスライドを始めると、ストレッチャーに体重が載らない。
  3. スライドコントロール(Gliging):ボディーセット(骨盤前傾)が出来たら、上体はそのままで、ストレッチャーに体重を載せてコントロールしながらシートスライドしてゆく。これをおやじはGlidingと呼ぶ。確りコントロールされていればバランスはピタリと決まって美しいGlidingとなる。逆にストレッチャーに体重がのらないまま「ワー」とノーコントロールでスライドするとバランスが不安定となる。おやじはこの様を「無責任フォワード」と呼ぶ。
  4. キャッチ前の準備(Gather):Glidingの終盤、ハンドル軌道最後の30cm程度でストレッチャーに更に体重を載せながら(Gatherしながら)、スライドを減速してゆく。この間にブレードのスクウェアリングや上体の腕や背中の張りを完成させてキャッチの準備をする。後は前に出きったところでブレードエントリー、そして一枚入ったと同時にドライブする。LBRCの乗艇練習でも、このキャッチ前の動きを丁寧に行う様に指導しているが、なかなか上手く出来ないことが多い。上記の無責任フォワードと合わせて、スカッと前に出て止まったり、加速フォワードで突っ込んできたり症状は様々だ。一般論としては、Gatherコントロールが出来ていない漕手には、キャッチ前の準備も含めて正確でコントロールされたブレードワークをすることが難しい模様。

今度の週末の乗艇練習では、出艇前のエルゴバック台で本件を良く確認する予定。上手く出来れば美しくバランスの取れたGlidingと正確なキャッチが出来る筈!!?そう合って欲しい。頼みますよ、LBRCクルーの皆さん!
以上