強豪エイトクルーのリギング数値

昨日、慶応クルーのリギングデータを入手したのでリギングデータテーブルを見直した。
これで戸田の強豪クラブでリギングをチェックしたいクラブのデータが略出揃った。一昔前なら、リギング数値はマル秘データで教えて貰うことは出来なかったが、最近はインターネット等でクラブの垣根を越えて情報交換できる素地が国内の漕艇会に醸成されつつあり、今回も皆さんの協力で最新のリギング数値を纏めることが出来た。データを提供頂いたクルーの関係者の皆様に改めて御礼を申し上げたい。

今回調査したリギング数値の特徴・評価については既に５月１２日のログエイト強豪クルーのリギング数値 - おやじスカラー戸田便りに纏めてあるのでこちらを参照頂きたい。

慶応エイトリギングについて：

慶応から連絡頂いたシート毎のリギング数値を見て「成る程、よく考えている」と思った点は次の通り。

1. 体格に応じた調整：身長が169cmから183cmまでバラバラであり、同じインボード長で漕ぐとレンジが合い難いので、体格に合わせてインボード長とリガースプレッドを調整している。体格の小さいバウペアはインボード115cm、他は116cm。リガースプレッドも85cmを標準にしているが、2人ホド84cmに設定している者がいた。
2. ワークハイト：平均値で16cm弱と低めに設定されている。恐らく、ハイレートに対応しやすい様に低めに設定しているのか？
3. ストレッチャー位置：体格の割りにストレッチャー位置をスターン寄りに設定している。僅かだが、NTTや明治安田よりスターン寄りの設定か？これもハイレート対応か？
4. インボード（梃子比）：373cmのオールでインボードを116cmと長めに設定している。これはハイレートで飛ばすための設定とみた。

＜全般＞
昨年購入したVespoli艇が未だ十分使えると思うが、HUDSONの新艇を購入する等、慶応はかなり意欲的と見た。また、他の社会人強豪クルーに比べると体格・漕力で見劣りするが、これを上記のリギングに設定して、ハイレートの漕ぎで補う作戦と見た。６月の全日本ではSR３８〜３９のハイレートで社会人強豪クルーに伍して戦うシーンを見たい。

以上

PS:
今度の全日本選手権、おやじもタイムトライアルの意味で１Xに出漕する。これに向けて乗艇練習を週2回のペースで実施しているが、最近、中々艇速が延びない。今日は久し振りに自宅でエルゴを引いてみた。500m*６発のインターバルだが、冬場、エルゴ大会に向けて取り組んでいた時より明らかにペースが落ちている。どうも体重減量と一緒に体力も落ちてしまった模様。目標体重75kgは達成したので、これからは体重が落ちない様に食事量を増やすことにした。