Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

P@F付きUT漕の動画(2017年豪州M4-)

oyajisculler2018-08-01

北京五輪のM2-で金メダルを獲った豪州ペアクルー(S:Dunkan Free、B:Drew Ginn)が本格的に取り入れたPause at the Finish付低レートUT漕、その後、豪州だけで無くスイスのナショナルチームなど様々な国がP@F付UT漕を取り入れ、五輪金メダルを獲得するなどの実績を上げている。

今年5月、7月と各地のボート水域を巡り、地方の大学生選手と一緒にダブルスカルなどを漕いで、P@F付低レートUT漕トレーニングに関して啓蒙して各地を巡ってきた。

この中で良く出た学生選手からの素朴な疑問がある。
即ち、
P@F付UT漕はドライブの強さ、加速感、有効レンジやブレードワークの改善に有効であることは理解できるが、Finishで動きを止める動きやリズムが癖になって実際のレースレートで漕ぐ際にFinishで動きが止まる癖が出てレートが上がらない様になってしまうのでは?
という疑問・質問。

私自身は自分のシングルスカルレーニング、そして平均年齢60歳以上のマスターズエイトクルー(東大漕艇部OBエイト)で、このP@F付UT漕を本格的に取り入れているが、P@F付低レートUT漕のフィニッシュで止まる動きがレースレートでの漕ぎに悪影響は全く出なかった。

この点を実際にP@F付UT漕を本格導入しているトップクルーの練習動画とレースでの動画を見せる事で、学生諸君のP@F付UT漕への懸念を取り払う様にした。

先日、Youtubeにアップされた豪州M4-代表クルーのP@F付UT漕とレース動画を見つけたのでここで紹介する。

2017年WRC M4-準決勝(上記豪州M4-クルーの漕ぎ)

https://www.youtube.com/watch?v=CarlfzWXoag

UT漕ではFinishで動きを止めるP@F付としているが、レースレートでの漕ぎはFinishで止まらず、スムーズにハンズアウェーしている。
要するにP@F付でUT漕を漕いでもこれがレースレートでの漕ぎに悪影響(Finishで止まるなど)する事は無い。

以上