北京五輪のM2-で金メダルを獲った豪州ペアクルー(S:Dunkan Free、B:Drew Ginn)が本格的に取り入れたPause at the Finish付低レートUT漕、その後、豪州だけで無くスイスのナショナルチームなど様々な国がP@F付UT漕を取り入れ、五輪金メダルを獲得するなどの実績を上げている。
今年5月、7月と各地のボート水域を巡り、地方の大学生選手と一緒にダブルスカルなどを漕いで、P@F付低レートUT漕トレーニングに関して啓蒙して各地を巡ってきた。
この中で良く出た学生選手からの素朴な疑問がある。
即ち、
P@F付UT漕はドライブの強さ、加速感、有効レンジやブレードワークの改善に有効であることは理解できるが、Finishで動きを止める動きやリズムが癖になって実際のレースレートで漕ぐ際にFinishで動きが止まる癖が出てレートが上がらない様になってしまうのでは?
という疑問・質問。
私自身は自分のシングルスカルトレーニング、そして平均年齢60歳以上のマスターズエイトクルー(東大漕艇部OBエイト)で、このP@F付UT漕を本格的に取り入れているが、P@F付低レートUT漕のフィニッシュで止まる動きがレースレートでの漕ぎに悪影響は全く出なかった。
この点を実際にP@F付UT漕を本格導入しているトップクルーの練習動画とレースでの動画を見せる事で、学生諸君のP@F付UT漕への懸念を取り払う様にした。
先日、Youtubeにアップされた豪州M4-代表クルーのP@F付UT漕とレース動画を見つけたのでここで紹介する。