Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

久々の1X夜間乗艇

oyajisculler2005-03-31

今日は2Xで夜間乗艇する予定だったが、相棒のSさんの仕事が終わらず、已む無く1Xで乗艇練習した。
久々の1X乗艇でもあり、出艇前にインボード長やブレードピッチを再確認し、微調整してから出艇。具体的には、現在の2Xのリギングに合せて、インボードを5mm長く、クラッチのブッシュ角を少し変更した。
今日は、弱めの北東の風が吹いている程度で、ポンドは出艇している艇も少なく、絶好のコンディションだった。メニューは予め決めておいた1000m*3セットを行った。レートはレースペースより2〜3枚低めで安定した漕ぎで1000mを漕ぐことを狙った。
1発目は静止からスタート。先週から始めたスタート1本目は、ブレード深さはコントロールせず、手許を脱力してフリーに浮かせる様にした。この感じで漕ぐと無駄な力みが抜け、スタートでミスする不安が解消した。夜間なのでレートは全く読めないが、SR28〜30位で漕いでいたと思う。やや逆風だったため、バランスは安定して確り漕ぐことが出来た。2発目は順風、バランスがやや安定しない。確りフィニッシュの押し切りを意識し、バランス安定に努める。3発目は、コンスタントから入って、ラスト250辺りからラストスパートのシミュレーションをした。余りバタつかずにいい感じでラストスパートできたと思う。
上記の通り、コンスタントでの漕ぎの安定性を狙って漕いだ。レースペースではリズムが重要であり、リズムについて少し試行錯誤してみた。フィニッシュで確り突き放しながら、バックを少し大きめに取り、Quick Hands awayからFWDする。FWD中に前傾を余り大きく取るとやや胸が圧迫され、また、視線も下に落ちてリズム、バランス共に安定しない様だった。(単純に週2回の乗艇で、精進が足りないだけかもしれない)一方、バックスイングを少し大きめに取り、上体スイングの振り角をバック側にシフトしてFWD中やキャッチ前の上体前傾角を小さめに取ると上体がリラックスでき、リズム、バランス共に安定して、軽快なリズムで高めのレートがキープできた。
イメージとしては、キャッチ前の前傾小さめで、フィニッシュのバックスイングを大きめに取るポーランドのLM2Xや、カナダのバーニーウィリアムスの漕ぎと似た感じである。おやじクルーと彼らのレベルは雲泥の差があるが、見習えるところは思い切って取り入れる。これがおやじ流。
今度の日曜日にこのイメージで2Xを漕いで見ようと思う。きっと上手く行くと思う。
PS:
先日、おやじの友人、東京ぼーっと塾の塾長さんにおやじが大学4年生の時のエイト乗艇練習のDVDをダビングして進呈した。このお返しで、先日実施された日ボ世界選手権クルー選考の1XレースのDVDが送られてきた。早速見たが、中々面白い映像だった。塾長さん、有難う。映像を見ながら、おやじの勝手な評価をメモってみた。この1Xレース考察は、おって書いてみようと思う。一言で言うと、漕ぎの安定性、ブレードワーク、持っている力を乗艇で出し切る能力という面で武田選手が、他の選手を圧倒していると見た。(武田漕法がチームボートで有効かどうかは別の話だが。。。)また、フィニッシュの押し切りで艇を加速することを考えたのだと思うが、彼一人だけ、他の漕手と異なるブレードを使っていた。即ち、Voltex Edge加工なしの通常のSmoothieブレード。Voltex Edge加工はキャッチハーフでの推進効率改善を狙ったものであり、フィニッシュハーフについては、ブレード先端の角を削り落としてあるので、フィニッシュを強く押すとノーマルのブレードより、スリップが大きくなると思われる。フィニッシュ押し切りの強い欧米選手がVoltex Edge加工を使わないのは、この辺りに理由がありそうだ。おやじも、今年オールを買い換えようかと考えているが、もし買うなら、Voltex Edge加工無しのNormalなSmoothieブレードにしようと思う。
以上