Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

CG号、点火プラグ交換とフロントフォーク整備


CG号のオドメーターが24000kmを通過しました。
点火プラグは8000km毎の交換となっていますので、今日、プラグを交換しました。

古いプラグの電極を見ましたが、焼け具合及びギャップ(0.8mm)共に良好な状態でした。

このままでも、あと2000㎞程は全く問題なく走れそうですが、電極は衰耗してゆくのでいつかは交換する必要があります。
点火プラグは400円程度廉いので、マニュアルに従って交換しました。


さて、もう一つはフロントフォークの点検・整備です。

最近、急制動や悪路での制動時にフロントフォークが底付きする症状が何回かありました。
底付きとは、フロントフォークのアウターケース内でインナーチューブの底がアウターケースの底に「コツン」と音を立てて着底することです。
ハンドルに軽く衝撃が伝わるので、直ぐにそれと分かります。
また、強くブレーキを掛けている訳ではないのに、停止する際にフロントブレーキメインで止まるとフロントフォークがカクッと下がるノーズダイブの症状が出始めました。

これはフロントフォーク内の油量が不足して油面の液位が下がり、結果として空気室の容積が増えて、空気バネが効きにくくなっている事が症状の原因と推察しました。
そこで、フロントフォークを外して、フォーク内の油面液位をチェックしたところ、左フォークが規定値189mmより低い225mm、右フォークが215mmでした。
フロントフォークオイルを補充して規定値まで上げて189mmに調整して組み立てなおしました。
尚、今回は不足した油量を補充しただけで、オーバーホールは行いませんでした。
フロントホイールを外しました。
 フォークを抜き取り。フォークオイルシールは健全でオイル漏れ無くドライでした。
 トップボルトを外し、フォークからコイルを抜きました。
 メジャーを使って、現状の液位を計測=250mm - 35mm = 215mm (右フォーク)
 フォークオイルを30cc程度、メスシリンダーに取り分け
 オイル補充後、スポイトを使って、液位を189mmに調整
 ボトムボルトからのフォークオイル漏れはありませんでした。

再組立てする際に、元々ついていたキャップ型のダストカバーの代わりにフロントフォークブーツ(蛇腹のゴムカバー=半年ほど前に400円の安値で購入)を取り付けました。
CG号のフロントフォークは小径ですが、フォークブーツを被せると少しガッチリしたイメージになり、若干、車格が上がり高級感が出ました。(笑)
 組み立ての際、ダストカバーに代えてフォークブーツを装着しました。
 フォーク整備&組付け完了。フォークブーツ取付でCG号のイメチェン

上記のフロントフォークオイル量調整の結果、フロントフォークのダンピング効果が改善し、通常のブレーキングではノーズダイブの症状は解消されました。
恐らく、多少の悪路では底付きも無いでしょう。

さて、何故フロントフォークの液位が下がったのか推察してみました。
原因と思われるのは2つです。

即ち、

(1)直近のフロントフォークオイル交換では、フロントフォークを完全分解するオーバーホールをしましたが、新しいオイルを給油して、液位調整をする際に、短時間で作業しました。しかし、全くドライのユニットの中に新たなオイルを入れると、オイルがあるべきところまで行き渡るまで一定の時間がかかる様です。即ち、まだ、オイルが各所に行き渡る前に液位調整してしまった結果、オイルが馴染んだ時に規定の液位より下がっていた模様です。次回オーバーホールする際にはオイル注油後30分程度静置した後で液位調整しようと思います。

(2)フロントフォークオイルシールからのオイル滲みだし:オイルそのものが液体状に滲み出るようなことはありませんが、オイルシールの摺動部にあるインナーチューブにオイルが薄く付着しています。これが長い時間の間には蒸発して、フォーク内のオイルが微量ずつ減少してゆくのだと思います。CG号も直近のオーバーホール後、最近までは底付きやノーズダイブの症状はありませんでした。今回、189mmに調整したので、次回オーバーホール(30,000km)時に液位をチェックして油量減少の程度を確認しようと思います。

今回もバイクの整備に関して良い勉強ができました。

以上