Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

CG号:クラッチワイヤーとチェーンの整備

 

Youtubeでバイク整備の動画を見ていたところ、中国製バイクでクラッチワイヤーが切れて大変な目にあったとか、チェンがどんどん伸びて早々に日本製チェーンに交換などという情報を得た。

ということで、今日は以下の2点を整備した。

1)クラッチワイヤーのへの注油:
今回、クラッチやブレーキワイヤーの注油用として、ワイヤーインジェクターをモノタロウで購入した。500円程度の安いものだ。
早速、クラッチレバーからワイヤーを外して、インジェクターを介してCRC556を注油した。
整備後、心持ち、クラッチ操作が軽くなったような気がする。
ところで、このインジェクター。スプレー式の潤滑油を使うためのもの。今回使用したところ、スプレー注油中に油のミストが少し飛び散った。
ミストが車体に付着するのは困るので、次回の注油時はアウターケーブルにビニールテープを巻いて注油漏斗とし、自転車オイルを重力を使って注油してみようと思う。(結局、インジェクターは、今後は使わなさそうな気がする)

2)チェーンテンション調整:
CG号の適正なチェーン弛みは15mm。CG号にはスーパーカブのようにチェーンカバーでチェーンがフルカバーされている。
幸い、カバーには弛みチェック&注油用の覗き穴がある。
今回は、この覗き穴の蓋を外してチェーンの弛みをチェックした。メジャーで計ったところ、覗き穴の直径は34mmだった。

この覗き穴から弛みをチェックしたところ、20mm程度で、規定値から少し緩んでいた。

チェーンのテンションを調整数するには、車軸を緩める必要がある。使用する工具は22mmと17mmのメガネレンチ。それと車軸位置を調整するボルトナットはM6であり、10mmのボックスドライバーも使用した。

最初、車軸を緩めた状態で、チェーンの弛みを15mmピッタリに調整した。その後、車軸を締め付けると、チェーンの弛みが殆ど無くなりピンピンに張っていた。
原因は:
車軸を緩めると、スイングアームの股が少し開く。一方、締め付けるとスイングアームの股が狭まり、チェーンが少し引っ張られる。
従い、車軸を緩めた状態では、チェーンの弛みは20mm+αの少し緩めにし、車軸を締め付けると丁度15mm程度にする必要がある。(自転車のチェーン調整と同じ)

さて、このCG号のチェーンカバー、見た目は少々不格好。しかし、チェーンに泥、埃、雨水などが付着しないので、チェーンを良い状態に保つ事ができる。加えて、チェーンの作動騒音も軽減されそうで良い。

<写真>
 クラッチレバー:初期状態。
 ワイヤーカバーを外す。
 クラッチワイヤーのクランクケース側
 ケーブルのネジを緩めて、ワイヤーをレバーから外す。
 ワイヤーの先端にある”タイコ”を外す。
 ワイヤーの先端にワイヤーインジェクションを装着。赤く細長いのはCRC556のインジェクションストロー
 CRC556
 チェーンカバーの覗き穴。直径34mmφ
 後輪車軸ボルトと、チェーンテンション調整ボルト・ナット
 覗き穴の中に薄っすらチェーンが見える。チェーンは覗き穴のセンターより少し下に見える。ドライバーで上に上げたところ覗き穴より少し上まで上がった。即ち、弛みは25mm程度だった。
 チェーンテンション調整後。車軸は初期状態より3mm程度後方になった。
 調整後のチェーンの高さ。覗き穴のセンターより少し上。ドライバで上に上げると、覗き穴の上端あたりとなり、規定の15mmになった。

以上