東大ボート部の昭和54年入学同期の皆で寄付金を募り、還暦記念事業と称して、後輩に舵手付きフォアのレース艇を寄付した。
イタリアのFilippi社製のF34型舵手付きフォア艇。
この艇は水面下の濡れ面積が非常に小さく、抵抗性能が素晴らしく良い。
一方で、TOPコックス席に装備された操舵用スティックが短すぎて、きめ細かな舵角操舵が難しい。(ある意味、これは設計ミスと言ってよい)
操舵に長けたコックスなら、この短いスティックでもきめ細かい操舵が出来るかもしれないが、スポーツ経験に乏しい東大のコックスには難易度が高い。
そこで、スティックを延長して、舵角を操作しやすくするパーツを、本日、自宅で製作した。
これは一昨年、小樽商科大学の舵手対フォアクルーを臨時コーチした際、彼らが使用していたレース艇(同じくFilippiのF34型)に取り付けたスティック延長パーツを再製作したもの。
以下、このパーツの製作過程の写真を、時系列で示す。
厚さ5.5mm及び3㎜の合板にパーツの切り出しラインを罫書き
加工に必要な工具類
先ず3枚のパーツをノコギリで切り出し
下段及び中断の板をドリルとノコギリで加工
3枚のパーツを両面テープで借り組み
3枚を貼り合わせた後、外回りをヤスリで整形
仮組、整形後に一旦、仮組を解体
ニスで塗装
下段の穴径は10mmでなく、12mmであることに気付いて穴を拡大加工。
12mmφに拡大完了
出来上がった上中下の3枚のパーツ
3枚のパーツをM3ボルトナットで接合(上面)
同上(裏面)
同上(側面)3枚張り合わせてあるのが分かる。
後は、実際に艇に取り付ける際、ピッタリフィットする様にヤスリなどで切削加工・調整する予定。
2年前、小樽商大の付きフォアに装着したもの。少し長すぎたので、その後、長さをカットした。
以上