Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

BioRowによる乗艇データ計測

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3/17の午後からは、東京都ボート協会主催の”グローバル指導者講習会”に参加した。

今回は、The Biomechanichs of Rowing"の著者であるDr Valery KleshnevのBoiRow計測・解析システムの解説。
私は2年ほど前にこの本をAMAZONで購入し、さっと目を通したが、最新のリギング情報などが紹介されていて、コーチとして手元に置いておくと役立つ本だ。

今回は、この本でも紹介されているBioRow計測システムの実機をエイト艇(明治大学艇)に取り付けて計測し、その計測結果をアウトプットしたものを説明頂いた。

計測装置は、オールに取り付けたストレンゲージユニット、オールの水平振り角&垂直振り角計測器、シート移動距離計測器の3つのユニットをエイトの全てのシートに装着。これをケーブルでデータ記録ユニットに繫げるシステム。
データ記録ユニットにはGPSシステムが内蔵されていて艇速を計測する。

今回は1時間ほどで、この計測システムをエイトに取り付け、明治大学クルーが戸田コースを1往復する中で計測した。

この短時間での計測だったが、計測ミスはなく、全てのシート(漕手)のデータが計測され、見やすい形でアウトプットされていた。
素晴らしくよく出来た計測システムです。関心した。

また、Dr V. Kleshnevが世界各国のトップクルー計測の膨大な計測データベースに基づき、トップクルーの理想的な漕ぎの特徴と被験者の漕ぎの特徴を見比べ、良い漕ぎに近いか、或いはギャップが大きく要改善であるかを簡潔に解説して頂いた。

講習会後には、私の所有している本にDr. V.Kleshnevのサインを頂いた。

以下、当日の様子を写真で示す。:

 オールにストレンゲージユニットを取り付け。(シャフトの撓りからハンドルへの荷重を求める)
 Dr V. Kleshnevがハンドルに荷重を掛けてストレンゲージユニットのキャリビュレーションをしているところ。(1本1本、全てのオールについてキャリビュレーション実施)
 シートの移動距離はワイヤーで計測(ワイヤー・巻取り・距離計測を1ユニットにしたもの)
 明治大学クルーは、選考したばかりのクルーということで、自身のリギングも実施していた。
 BioRowデータ計測のTest Protocol。本来は2000mを漕ぎながら、レートを20~Race pace & スパートまで上げる。今回は競艇場ゲートが閉まっていたので1500mで実施。
 BioRow計測装置セット完了。明大艇はバウペアがサイド入れ替えた変則リガー配置だった。(クラッチの上に取り付けられた装置はオール振り角とオール上下角度計測用ユニット)
 データ記録ユニット。GPSが内蔵されている。
 BioRowの機器は両面テープなどで簡易取付されているので、艇は返さず(担がず)、そのまま水上へ移動。
 艇を水に浮かべたら、オールを装着し、ストレンゲージユニットにケーブル接続。

 Biomechanics of Rowingの本
 BioRow計測システムの全体像。
 私の持っている本にDrのサインを頂いた。

以上