Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Drew Ginn Hand Flow

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世界の超一流漕手の一人である豪州Drew Ginnのハンドル軌道について紹介したYoutube動画があるのでここで紹介したい。
Drew Ginnのブレードワーク、特にフィニッシュ廻りのハンドルワークは世界一のテクニックであると私は考えている。

Drew Ginnのプロフィール:

Drew Ginn wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Drew_Ginn
以下の五輪4大会で、金3個、銀1個を獲得。
アトランタ五輪: M4- Gold
アテネ五輪: M2- Gold
北京五輪: M2- Gold
ロンドン五輪:M4- Silver

Drew Ginn Hand Flowの静止画像時系列:

Youtube動画"Drew Ginn Hand Flow"の動画から静止画像を切り出し、時系列で並べてみた。

 写真1~3;Forward
 写真4~6;Catch (Blade Entry & Drive)
 写真7~9;Drive middle~Finish
写真8~10;Finish (Blade Release = Tap Down)
写真10~11;Hands Awayスタート(Finish end→Forward 開始)

以下、考察:

  1. ドライブ中のハンドル軌道高さとフォワード中の軌道高さは、15cm程度ある。(Drew Ginnはフォワード中はフェザーを付けてもノーフェザーと同じブレード高さ)
  2. Finish押切りはハンドルが胸に当たる20cm程度までとし、その先はお腹に向けて斜め下(45度程度)にハンドルをタップダウン。
  3. 上記タップダウン中にブレードをフェザーし、タップダウン完了時にフェザーも完了している。

Ergoを漕ぐ際のハンドル軌道、フィニッシュ引き切り高さについて

上記のDrew Ginnの動画や連続写真を見ると分かるが、ドライブ中、ブレード一枚の深さをキープするには、アウトサイドハンドはハンドルを胸の高さで引く必要がある。
乗艇の場合は、フィニッシュでブレードを離水するためにハンドルをタップダウンしてお腹に落とす必要がある。
一方で、Ergoの場合は、タップダウンする必要は無いので、ドライブ中のハンドル軌道のままストレートにフィニッシュまで引き切ることになる。
従って、Ergoを漕ぐ際の適性なハンドル軌道、フィニッシュ引き切り高さは胸の高さとなる。
(Ergoを漕ぐ際に、フィニッシュ引き切りを、ミゾオチやお腹の高さとするとドライブミドルの軌道が低すぎる。乗艇でドライブ中のハンドル軌道がお腹の高さではブレードが一枚入らず、スリップしてしまう)

以上