Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

土曜日PMの荒川時間差コーチング

午後は、無しペア、クォード、付きフォアの艇種毎に30分岸蹴りをずらして出艇。シリーズでコーチングした。
無しペア: クルーは、整調 M垣、バウ T間根。2人ともフィニッシュが浅くなり、ブレードがスリップし有効レンジをロスしている。従って、フィニッシュの押し切りに関して主にコーチングした。
M垣は、ジュニア時代からハンドル軌道が低く、ブレードが浅い問題がある。今回の乗艇でもブレードが浅く、常にB side側に艇が傾く傾向が見られた。また、キャッチからのレッグドライブが弱い為、キャッチの掛かりが遅く、キャッチでB side側に曲がる傾向も見られた。
T間根は、エントリーの素早さと掛かりは良いが、フィニッシュでハンドル軌道が下がり、ウォッシュアウトしてフィニッシュの有効レンジが短くなる課題がある。
M垣にはリギングの対策としてハイトを下げて、ブレードの深さを改善する様に伝えた。
無しペアの様子:

外環自動車道付近で、クォードが上がって来たので折り返してクォードをコーチング。このクルーは、概ねスムーズに漕げている点は良い。しかし、如何せん、ドライブ出力が足りない。端的に言えば、7分を切れない漕手が2名乗っている問題だ。
細かな技術上の課題は、

  1. ドライブ中に左右のハンドル高さを上下に大きく離している為、バウサイドのブレードが深く、そして、ストロークサイドが浅くなる傾向がある。

クォードの様子:

クォードをコーチングして下って行くと、秋が瀬と大曲中間辺りで付きフォア3艇とすれ違った。上がってきた順番は、男、木鶏、烈丈夫。最後に上がって来た烈丈夫に伴走してコーチングを行った。烈丈夫には、二年生2人が載乗っており、付きっ切りでコーチング出来て良かった。
Y岡の課題は顎が上がり視線が安定しないために上体の姿勢が安定せず、結果として体幹・骨盤が不安定となり、左右のレッグドライブがシンクロ出来ないこと。この結果、ドライブ中の水を押す推力、即ち、フォースカーブが綺麗な一山を描けず、歪なカーブと成ってしまう問題。先ずは顎を引き、視線を水平に保ち、骨盤と体幹を立てて漕ぎを安定させること。
次にO翔。特に大きな漕ぎの癖は無いが、オットリした選手によく見られる"追い込みきれない"精神的ひ弱さがある。即ち、大きく強く漕ぐというローイングの基本的な心構えが足りない。似た様な傾向にあった三年生のHは無しペア乗艇をキッカケにしてよく漕げる様になってきた。O翔もインカレの小艇乗艇を機に心構えを改善して欲しい。兎に角、大きく強く漕ぐこと。これがボートの原理原則である。
付きフォアはこのクルーだけコーチングを集中出来たこともあり、戸田橋まで戻る頃には、大分、漕ぎが改善出来ていた。
烈丈夫クルー: