Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レースまでの状況:

レース運営スタッフとのMTGや、ブイ打ち作業の要領連絡もあり、朝8時前にT大艇庫に到着。自分の出漕準備を行い、艇庫へ降りた。LBRCメンバーの皆さんも早々に集まり、La Virtu号を出し、事前の整備作業を実施。おやじはスタッフとの事前MTGあり、自分のシートのチェックは行わなかった。これが後で面倒を起こすことになる。
ポイントはモーターボートに乗り秋が瀬まで回漕しながら5か所のカーブ要所にブイを打つ作業と、スタート・ゴールのタイム計測。各々、事前に前述のスタッフ役割分担表を配信しておいたのでスムーズに打ち合わせ完了。ブイなどの荷物を荒川の土手へ運び、T大のモーターを借り受け準備完了。後はスタッフの皆さんへお任せし、自分は艇庫へ戻った。
秋が瀬のスタートは10時30分なので、岸を蹴るのは9時35分で良い。暫く時間が空いたので、クルーの皆と雑談しながら時間が来るのを待った。国立艇庫前の船台にパルテ会他の出漕クルーが早々と荒川へ向けて陸送して行くのが見えた。我々も一番後で荒川へ向かう。
足を川の水につけると水温はぬるま湯状態。恐らく30℃近くか?さて、岸蹴り。いつもの通り、W.Upしてゆく。パドルの練習を始めた頃、何やらコックスが手動ピッチ系(ストップウォッチ)を使い始める。何か変だなと思い、「何でピッチ計なんか使っているの?」と聞くと、スピードコーチのレート表示が出ないとの事。あららこれは困ったぞ。そういえば、先週の乗艇後に整調シートの頃の滑りが悪いの頃を交換した。整調シートはダブルアクションシートなので、コロと車軸が一体となったシャシーをソックリ入れ替えた。この際、シャシーに取り付けていたレートセンサー用のマグネットを、交換前についていたシャシーから外して移植。何故か2個もついていたが2個も必要ないので1個のみ移植した。これが拙かったのである。
察するに、先週移植したマグネットは磁力が弱くなっていてセンサーが上手く作動しないので、追加でもう1個マグネットを取り付けていたのだ!(ダメなのは外して捨てろよ!) そうは言ってもどうしようもない。荒川の艇上でシートを外し、マグネットを外してセンサーに近づけてレート表示が出るかどうかを確認。磁力が弱まっているがセンサーに近づければレート表示される事が分かった。後はシャシーとマグネットの間に厚みのあるものを挿み、固定すれば良い。何か良いものはないかなとクルーの皆に確認したところ、オールのインボード調整用のCLAMを挟むと良いのではとのアドバイスあり。早速挿もうとしたが、これらを固定するためのビニールテープをコックスが持参していなかった。アララ/コンチクショーである。何とか紐で括りつけようとしたがダメ。マグネットには両面テープがついているので元に戻し、秋が瀬へ。何故か途中からセンサーがマグネットを感知し、SpeedCoachのレートが表示され始めた。秋が瀬に到着したのが10時30分の2分前。途中で前述の通りモタモタしたので遅くなってしまった。既に到着していた他のクルー(稲門)のコックスに、ビニールテープを借り、マグネットとシャシーの間にCLAMを挿んで固定完了。何とか間に合ったという感じ。これでSpeedCoachのレート表示はバッチリとなった。
さて、スタート。高齢クルーより順番に約30秒間隔でスタートして行く。後から記録表を見たところ、30秒間隔でなく、約40秒間隔でスタートしていた。皆さん、遠慮気味のスタート。まあ、ヘッドレースなのでスタート間隔は正確である必要は無い。さて、我がLBRCのスタート。
大曲手前の杭が林立している地点辺りで、2番スタートの蔵前を捕えたが、先を行く団塊号やパルテには未だ追いつかず、中間地点の漁船係留施設前までは概ね独漕のイメージ。レートも上限レートのSR22より一枚低いSR21程度で淡々と進んだ。
途中、大曲り付近でパルテ会と3艇身差まで縮まったとのコックス情報だったが、大曲りカーブでパルテクルーが上手いカーブワークで、ブイ通過後に逆コースに入ってショートカットした模様。この辺りのカーブワークはパルテ艇に取り付けられたビデオカメラに映像(下記Youtube=パルテ会のH田氏のサイト)を見ると状況が分かる。大曲通過後にS-side側の岸が妙に近い。。。次回、9kmヘッドレースする時には大曲カーブではブイを2個投入し、逆コースを通らせない様にする必要がある。(下記youtubeの10分30秒辺りが秋が瀬スタート。大曲ブイ通過が20分45秒。)
http://youtu.be/8M-D6Il_Xdo

我がクルーの学生コックス:N友君は右側航行を順守した結果、パルテ会クルーに大曲で1艇身近く艇差を戻された。その後、徐々に艇差を詰めたが、丁度中間地点の漁船係留施設前でイージーオールし、給水休憩を取った。下の写真は笹目橋の上からK林さんが撮影した5クルーのレース中風景。真夏の荒川の美しさも加わり、美しい1ショット。ボートは美しい。

20秒程度で給水を終え、直ぐに追走開始。前を行くパルテ会に追いつくため、レートをSR23に上げた。今回の競漕ルールではレース後に申告する総本数をタイムで割って平均レートを算出する。即ち、前半の平均レート21だったので、後半をSR23まで上げても平均レート22となる。
さて、笹目橋通過時にハートレートモニターに目をやると、HR180となっていた。低レートではあるが、必死で漕いでいる事に加え気温が34℃まで上がっているので心拍数が上がった模様。
その後もパルテ会や団塊をどんどん追い詰め、笹目橋と戸田橋の中間辺りで団塊を捕えた。丁度そのあたりでウェイクとすれ違った。我がLa Virtu号はフィリピ艇でガンネルの乾舷が高くラフコンにメッポウ強い。ここはチャンスとばかりに一気に団塊を抜き去り、パルテとの艇差も一気に詰めた。尚、団塊を抜き去る際に、コックスが舵取りを誤り、モーターボートの引き波を避ける様に舵を切ったため、並漕する団塊艇とチャンバラ状態となった。LBRCクルーは出艇前のMTGで、チャンバラになった場合でも絶対に怯まず漕ぎ続ける事を申し合わせていた。当然の様にチャンバラに勝ち、一気に団塊を抜き去った。この際、団塊のBowは腹切りをしてしまった模様。。。
以上のレースの状況を、笹目橋から撮影したビデオ映像がYoutubeに掲載されている。(団塊号のF田さん撮影)

また、レース巧者のパルテ会は、ウェイクの曳き波を受ける時間を利用して給水休憩をした模様。この辺りの様子はパルテクルー映像(下記)の7分04秒辺りに写っている。
http://youtu.be/l8B_H-nYPw4
パルテが給水している間に一気に差を詰め、射程圏内の1.5艇身程度となった。後は脚けり5本を何回か入れ、ドンドン差を詰め、岸蹴り場付近でパルテを抜いた。この辺りの状況は川流れさんが撮影してくれた添付写真で状況が分かる。




パルテ会を抜き去る際、両クルー共興奮状態となり、一時レートはSR24まで上がった。抜き去った後は、平均レートでSR22以下に収める事を狙い、SR22以下に落とそうと努力した。戸田橋通過時はSR21程度まで落としながらゴールイン。漸く長い闘いが終わった。それにしても熱かった。手元のハートレートモニターに拠れば、おやじのレース中の心拍数は、平均172、Max.185となっていた。。。
下の写真は、レース後の各クルーの様子(戸田橋の下)