Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ローイングの基本:

今年春先に日ボのコーチセミナーで専任コーチのマックスが言っていたが、ローイング基本4か条は以下の通り:

  1. 長い有効レンジ
  2. ブレードワーク
  3. パワー(出力)
  4. リズム

この4か条は、トップクラスの漕手からビギナーに至るまで、あらゆるレベルの漕手が取組むべき課題であるが、マスターズ漕手やビギナーが乗艇練習に取組む上で、フォーカスすべき課題は長い有効レンジと正確なブレードワークの2点であると考える。
有効レンジは出来るだけブレード一枚を長くキープするために、キャッチでの戻りやフィニッシュでのブレードが浅くなる事によるスリップ減らす事が課題となる。水中に関しては正しくブレードワークの課題と同一であると言って良い。
おやじが若かった頃の1980年代のオールはマコン型でキャッチでブレードを固定するのが難しく、フィニッシュの方はブレードがスリップしやすいのでフィニッシュの技量はそれ程要求されなかった。一方、今のチョッパー型は、キャッチはブレードを入れさえすれば水は掴めるので簡単。これに対し、ブレード一枚入れると殆どスリップしないのでフィニッシュまで効率良く推進力を得る事が出来る。しかしながら、スリップが小さい分、ブレード離水時に正確なブレードワークが要求される。即ち、押し切りと同時にハンドルをタップダウンし、レンジをロスすることなく、瞬時にブレードを離水する動作が要求される。世界の超一流漕手はこのタップダウン&フェザーのハンドルワークが実に素早く且つ正確な動きをしている。例えば、北京五輪の金メダリストで言えば、スイープ漕手はデンマークのLM4-整調を漕いだエバセン選手。スカル漕手ではポーランドのM4X整調(名前を忘れた)。
と言う事で、現在、LBRCエイト及びおやじの1X乗艇では、このフィニッシュ周りのブレードワークの改善にフォーカスして取組んでいる。両者共に急激な改善は出来ぬが、徐々に改善しつつある。
今度8月15日には、戸田界隈のマスターズクラブ合同で、荒川で30km+の日帰り遠漕練習を行なう予定だが、前述のフィニッシュ周りのブレードワーク改善にフォーカスして実施する予定。