Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

レク艇で秋ケ瀬往復:

岸を蹴ると、小雨だった雨が本降りになってきた。分漕だと休んでいる者が体が冷えてしまうので、両舷でソロソロと漕ぎだした。

今回は遠漕のシミュレーションであり、秋ケ瀬に行って帰ってくることが目的。頑張って強く推す必要は無い。気分的に楽な乗艇。暫くW.Upした後、両舷でフィニッシュワークの技術練習。シェル艇でやると難易度が高いこの技術練習も安定性の良いレク艇なら容易に出来た。正に初級者の導入トレーニングには持ってこいの艇だ。

笹目橋を越えた辺りでW.Up終了。その後は軽めのライトパドルで秋ケ瀬まで淡々と漕ぎあがった。逆風が結構強かったが、艇が安定しているので特段支障なかった。
秋ケ瀬に到着し、COXと3番を交代させ、直ぐに復路出発。(風が強く寒いので長く休むと体が冷えてしまうので即出発した)下り始めると急に風が強く吹き始めた。Good Timing。順風に押される様にして漕ぎ進むと、どうやら潮が変わって上げ潮になった模様。風と川の流れが逆行(喧嘩)して風浪が発達し始めた。

大曲を過ぎて水路が狭いところを通ると、白波がチラホラ飛んで、波高が30cm程度まで上がってきた。まあ順風で波と同じ方向に進むので波が少々高くなってもあまり支障なし。それと艇のバランス安定性が良いのでラフコンを楽しむ事ができた。
笹目橋を過ぎて広い水域に出ると波が収まるかと思ったが、風がさらに強くなり波はドンドン大きくなってきた。

岸蹴り場手前500m付近は水路が狭いため、波が更に高くなり、最大波高は40cmぐらいあった。このラフコンの中だと、冒頭紹介したリガー形状の差による耐航性能の差異をよく確認することが出来た。即ち、バウペアのダブルパイプリガーは波頭に当って飛沫が舞いあがり、艇内に浸水。これに対して整調ペアの実験用リガー(シングルパイプ)は波に当たることは無かった。また、バウペアの舳先の方は大きな波に舳先が突っ込み、カンバスや波除がないので舳先から水がドバドバと入ってきた模様。下の写真の通りかなりの大波。

やはり、船首部にはカンバスデッキを張り更にバウシートの後ろにはブレークウォーター(波除)が必要。勿論、船尾にもカンバスデッキを張る必要がある。

下の写真は揚艇後にバウシートのストレッチャースペースに溜まった水をベイラーで掬いだしているところ。


折角の荒川出艇であり、出来ればラフコンの中で耐航性の確認も実施したいと考えていたが、今回はこの願いが神様に通じた模様。素晴らしいラフコンの中、有意義な耐航性能確認を行うことが出来た。
以上