Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

スカルリガーはバックステー無しの時代が長く続いた:


木造艇の時代はスカルリガーと言えばバックステー無しが基本だった。一方、その時代にもスイープリガーにはバックステーが装着されていた。要は単純な話がスイープリガーはオールを1本しか使わないので人間1人分の力を1本のピン(クラッチ軸)で受けることになり、バックステーが無いとリガーが変形もしくは疲労破壊することが経験的に分かっていた。一方、スカルの場合は1人で2本のオールを使うので、1本のピンに加わる力は、単純な話、スイープの半分となる。これまた経験的にバックステー無しでもリガーに問題となる様な変形や疲労破壊する様なことは無いことが分かっていた。勿論、スカルでもバックステーを付けた方がリガーの強度は増すが、艇が重くなるし、そもそも艇のハンドリング上、邪魔になるので、スカルリガーにはバックステーは付けなかったものと推察される。日本の規格艇も10年ほど前までは、バックステーはついていなかった。