Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

女子選手は1/18乗換算式では合わない:

一方、女子の場合はどうも合わない模様。端的に言うと、ロング漕記録から、上記算式で換算した2000m記録を、実際の2000漕で出せないという事実。これまで、おやじは専ら男子選手の記録に注目してきたため、男子と女子のアスリートとしての体質の差を知らなかった。ところが2007年にT大女子4X+クルーのコーチングに少しだけ関わった。この時、女子は長い距離にはタフだが、短い距離のスプリント力が相対的に弱いことが分かった。最初はT大女子は鍛え方が足りないのでスプリントが出ないと思っていたが、高校女子の記録などを見ても、この傾向は概ね同じであることが分かってきた。恐らく、女子は動物生理学上、筋肉量の絶対値が少なく、更に、最大筋力に関する神経系のリミッターが低めの安全サイドに設定されていることが原因の模様。
ということで、エルゴのロング漕と2000m漕の相関をチェックしなおしてみた。データは全国高体連ボート専門部のHPより、2009年2月の20分漕記録表(2000m記録も併記されている)をダウンロードして使った。このデータの中から2000m漕記録も併記されている選手で上位20名をピックアップし、20分漕から求めた2000m換算式と実測値の比較チェックを実施した。